...人間てものは誰でも誤って邪路に踏迷(ふみまよ)う事があるが...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...実に不思議な邪路に這入った...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...邪路に走った為政者に国家を委ねて...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...景樹を学ぶなら善き処を学ばねば甚(はなはだ)しき邪路に陥(おちい)り可申(もうすべく)...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...景樹を学ぶなら善きところを学ばねばはなはだしき邪路に陥り可申(もうすべく)...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...もしこれを模倣(もほう)する者あらば直ちに邪路に陥(おちい)ること必定(ひつじょう)なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...予が嗜好の変遷はかへつて正路を脱して邪路に陥りたるか...
正岡子規 「俳句の初歩」
...予をして全く邪路に陥らしめをはれりとは信ずる能はず...
正岡子規 「俳句の初歩」
...縦(よ)し予の嗜好の変遷にして往々邪路に迷ふことありとするも...
正岡子規 「俳句の初歩」
...第二歩以後なほ幾多の邪路に迷ひしは言ふまでもなし...
正岡子規 「俳句の初歩」
...景樹を学ぶなら善き処を学ばねば甚だしき邪路に陥り可申今の景樹派などゝ申すは景樹の俗な処を学びて景樹よりも下手につらね申候...
正岡子規 「再び歌よみに与ふる書」
...かならず人を邪路にみちびくものだと思うかね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...われわれが必らず邪路にふみ入らねばならぬし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...中途にして邪路に踏入つてしまふ時...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...邪路に奔(はし)らないようにするのは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...対象の写実が正路であって自己情緒の表現が邪路であると言い切るのではない...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...氏が『竹取物語』のごとき邪路に入らずに...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...きわめて陥りやすい邪路として厳密に警戒されなければならぬ...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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