...邪宗門の宗徒とは申しながら...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...成程あの摩利信乃法師は邪宗門(じゃしゅうもん)を拡めては歩いて居ようが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...邪宗門禁制之事』と二行に書き改められた位だから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...種を明かせば此の話は『楚弓夜話』という香道の邪宗門の経典とも言うべき秘冊から見付け出した筋で...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ひそかに邪宗門歸依を續けてゐたことは充分想像されることで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「邪宗門の禁制のことは俺は知らないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「邪宗門」が未完成...
萩原朔太郎 「ふつくりとした人柄」
...父と縁を切ります! あの人は外道の邪宗門です! あの人が死なうが生きようが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...それに『邪宗門』が著(つ)いたから持ってくるよ...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...『邪宗門』が来たのか...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...所謂邪宗門事件なり...
森鴎外 「大塩平八郎」
...十月邪宗門事件評定所に移さる...
森鴎外 「大塩平八郎」
...平八郎が前に吟味役として取り扱つた邪宗門事件の罪人も...
森鴎外 「大塩平八郎」
...その上に金が思う通りに溜まって一生安楽に暮されるという一種の邪宗門で...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...カソリックのことを邪宗門といっていたのが...
横光利一 「旅愁」
...されば、中には、当時の江戸ではまだ見たこともない、白金や宝石や異国の七宝珍貴な物が、あるべかざらざる所にあるわけでありますが、慾には抜け目ないはずの要路の役人どもが、それを埃(ほこり)に埋(う)めて顧みないのは、幕府の人も、邪宗門といえば、絶対に忌むからで、まして、バテレン達の遺品(かたみ)とあれば手も触れようとはしない...
吉川英治 「江戸三国志」
...白い十字の金属をさげているのがいよいよ疑うべくもない邪宗門のばてれんです...
吉川英治 「江戸三国志」
...寛永の邪宗門狩(じゃしゅうもんがり)以来...
吉川英治 「江戸三国志」
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