...予備門(今の高等学校)の生徒控室でゆくりなくもこの五分刈の巨頭君に邂(で)逅(あ)って...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...九段の坂上で偶然その葬列に邂逅(でっく)わした...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...万葉詩人の「詠水江浦島子歌」に曰く、春日之、霞時爾、墨吉之、岸爾出居而、釣船之、得乎良布見者、古之事曽所念、水江之、浦島児之、堅魚釣、鯛釣矜、及七日、家爾毛不来而、海界乎、過而榜行爾、海若、神之女爾、邂爾、伊許芸※、相誂良比、言成之賀婆、加吉結、常代爾至、海若、神之宮乃、内隔之、細有殿爾、携二人入居而、老目不為、死不為而、永世爾、有家留物乎、世間之、愚人之、吾妹爾、告而語久、須臾者、家帰而、父母爾、事毛告良比、如明日、吾者来南登、言家礼婆、妹之宮答久、常世辺爾、復変来而、如今、将相跡奈良婆、此篋、開勿勤常、曾已良久爾、堅目師事乎、墨吉爾、還来而、家見跡、宅毛見金手、里見跡、里毛跡金手、恠常、所許爾念久、従家出而、三歳之間爾、墻毛無、家滅目八跡、此筥乎、開而見手歯、如本来家者将有登、玉篋小披爾、白雲之、自箱出而常世辺、棚引去者、立走、叫袖振、反側足受利四管、頓、情消失奴、若有之、皮毛皺奴、黒有之、髪毛白斑奴、由奈由奈波、気左倍絶而、後遂、寿死祈流、水江之、浦島子之、家地見、此物語のはじめて、我国史に見えしは、『日本書紀』なる可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...私は再びこの青年と街で邂逅(めぐりあ)った...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...若い者などがよく村の中央(まんなか)で邂逅(でつくは)して...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...イスラエル民族と彼との最初の邂逅(かいこう)であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これでは邂逅の思想をもって更えることができるであろう...
中井正一 「リズムの構造」
...存在の理解の Wie を存在現象の Was の中に自己表現的に邂逅すること...
中井正一 「リズムの構造」
...わたくしは寧この邂逅をさいはひに彼を懐柔して二人がその後の動作を探つて見るに如くはないと思定め...
永井荷風 「来訪者」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...人物の顔――のやうな墓場の景から茶屋の中でのフェレラとの異様な邂逅(かいこう)...
長與善郎 「青銅の基督」
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原民喜 「魔のひととき」
...般若の五郎と邂逅したことから...
火野葦平 「花と龍」
...久しぶりに旧師と邂逅(かいこう)して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私にとって蘆花はひとつの邂逅であった...
三木清 「読書遍歴」
...そのゆとりのある短かい時間に邂逅することがあるものだ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...丁度無学な者にも神との邂逅(かいこう)が許されているのと同じである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...あの最初の邂逅(かいこう)の夜に...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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