...動かない焔を守つた火屋(ほや)...
芥川龍之介 「雛」
...その前に緑色の火屋(ほや)の小さいランプに明りが附けて供へてあつて...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...日本橋横山町二丁目の鍵屋(かぎや)という花火屋へせっせと買いに通ったものである...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...銅・真鍮・鉄の針金、いろいろな形式の竹、糸と紐、大錐、ネジ錐、皿、端書、亜鉛板、鉄葉(ブリキ)、鉛の銃弾、古い腰掛、浅い木造の桶、箱の蓋、独楽、薄い板、葡萄酒の瓶、硝子の管、バケツ、洋灯の火屋、紙、厚紙、皮の切れはし、銅貨、貝殻、葡萄酒杯、水のみ、護謨管、水銀、蝋燭、硝子瓶、護謨毬、各種の縫針、麦藁、婦人用鋏、磁器の鉢、コップ、提灯、算盤玉、紙製の茶入、僧侶の鈴、製図板、鉤針、鏡面用硝子、並に普通の板硝子、拡大鏡、羽根、封蝋、硫酸、時計の発条、小瓶、漏斗...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...薄暗く火屋(ほや)の曇つた...
石川啄木 「鳥影」
...蝋燭火(ろうそくび)へ紙火屋(かみぼや)のかかった灯(あかり)の向うへ...
泉鏡花 「歌行燈」
...洋燈は火屋(ほや)の一方が黒く鬼魅(きみ)わるく煤(すす)けていた...
田中貢太郎 「春心」
...荒火屋(アラビヤ)...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...火屋(ほや)のないブリツキの小ランプを手に持つて帰つて来た...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...三年に一度位ずつは大風か大雪で笠と火屋(ほや)が転がり落ちますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...花火屋とか」「ありましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...花火屋に居候をしていたこともあるそうです」「それから」「煙草好きも伯次さんで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蛾の戯れているランプの火屋(ほや)を...
火野葦平 「花と龍」
...花火屋、釣り堀船、いろ/\来り、賑かなり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...『火屋(ひや)でもいいからもう一杯』のサゲの前...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...一歩片足があの火屋の閾の外に出た時...
水野仙子 「響」
...蓮台野(れんだいの)には火屋(ほや)れいがん堂など厳(いか)めしく作り...
吉川英治 「新書太閤記」
...銀の籠目(かごめ)の火屋(ほや)を掛けた手炉の端をそっと頒(わか)つぐらいなものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索