...遺憾なく示してゐる...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...この予想は過去一歳有半の長舞台に於て遺憾なく実現せられたり...
石川啄木 「閑天地」
...老親の希望を遺憾なく満足させるは...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...遂にその職に殉じたる警察官の行績は遺憾なく警察精神を顕現し吏道の精髄を発揚せるもの」だという...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...有機的「場」の全体性を「遺憾なく見究める」ことが出来れば幸だ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...実に遺憾なく解剖されてある...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...しかしここに来(きた)るまでの崖の小径と周囲の光景とは遺憾なく私ら二人を喜ばしめた...
永井荷風 「日和下駄」
...毒婦が遺憾なく其の本領を発揮する場合には観客は道義的批判を離れて...
永井荷風 「虫干」
...先生は非常に優れた教育者としての一面を遺憾なく発揮されて...
中谷宇吉郎 「球皮事件」
...迚も此感興を遺憾なく與ふることが出來ぬ...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...全く自分達の無学無識ぶりを遺憾なく発揮していて...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...すでにボダン*によって遺憾なく論ぜられているし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この一事でも遺憾なく説明されている...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...私はどうしてこれに気付かなかったのであろう……この三人の間にはちゃんとした脈絡のある事を紫のハンカチが遺憾なく証明しているではないか...
夢野久作 「暗黒公使」
...混沌たるバラック都市の裡面に遺憾なく魔力を揮っている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...この欠陥は現代の婦人(勿論男子も)の性格の上に遺憾なく現われている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そうしてそこに鼻の表現の使命が遺憾なく裏書きされているのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...やくざな性(しょう)を遺憾なく身装(みなり)にあらわした二十二...
吉川英治 「宮本武蔵」
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