...国家の全能力を遺憾なく発揮するためにも...
石原莞爾 「最終戦争論」
...自己の心霊の貧弱を遺憾なく映ずる人間を喜んで歓迎してゐる...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...遺憾なく準備する必要があるのです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...奴隷の軍隊としての惨虐性を中国において遺憾なく発揮した...
田中英光 「さようなら」
...もう体は遺憾なく束縛されて何うすることも出来なくなつてゐた...
田山録弥 「百日紅」
...この社会こそ実に武備機関の遺憾なく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...哲学者としてのレーニンの実質的な価値が遺憾なく認められるようになった(『レーニンの哲学的遺産』を見よ)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...濃く塗りたる白粉(おしろい)のために男にもあらず女にもあらぬ一種怪異なる感情は遺憾なく実写せられたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...初めて水素原子のスペクトルについて遺憾なく説明を施した...
長岡半太郎 「物理學革新の一つの尖端」
...今日の如く充分に復活せられるのを遺憾なく見られたのであつて...
濱田耕作 「シュリーマン夫人を憶ふ」
...何も知らずに……まさに私の過ちでした」学生はその天分を遺憾なく発揮して...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...遺憾なくこの窃盗に成功したルパンの非凡なる手の中(うち)には誰も舌を巻いて感嘆せぬわけにはゆかなかった...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...左大臣家では東の御殿をみがくようにもして設備(しつら)い婿君を迎えるのに遺憾なくととのえて兵部卿(ひょうぶきょう)の宮をお待ちしているのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...遺憾なく潟の美點を發揮して居るのであります...
柳田國男 「潟に關する聯想」
...本社は遺憾なく探知するを得たり...
夢野久作 「暗黒公使」
...この欠陥は現代の婦人(勿論男子も)の性格の上に遺憾なく現われている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...遺憾なく抹消するに足る意外千万な鍵を指示している事を筆者は明言して憚らない者である...
夢野久作 「二重心臓」
...かようにして遺憾なく証明されるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
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