...ただ本能なる情欲をば遺憾なく遂げ...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...この高雅な女流詩人の精神と肉体との美が遺憾なく表現されていて...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...その技法がこの肖像の表現に遺憾なく適確に行われている...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...奴隷の軍隊としての惨虐性を中国において遺憾なく発揮した...
田中英光 「さようなら」
...あの粗ツぽく力強い筆致に遺憾なく描破されて居る...
田山録弥 「文壇一夕話」
...人類さえももって遺憾なくその天賦の能力を開発する便宜を有するものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...憲政黨の組織に關しては初より大に遺憾なくむばあらず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この間に先生の歴史物または考證文學は遺憾なく完成された...
永井荷風 「鴎外記念館のこと」
...こゝにも亦遺憾なく掬(きく)することができるやうな気がするのである...
永井荷風 「勲章」
...吾々の幾多の先輩は既に義しき者の強さを遺憾なく発揮し尽したのです...
長與善郎 「青銅の基督」
...菊田の欠点を遺憾なく発揮したものだが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...遺憾なく潟の美點を發揮して居るのであります...
柳田國男 「潟に關する聯想」
...同曲の荘厳と緊張味とを遺憾なく発揮し得なければ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...故伯爵の凝(こ)り性(しょう)と用心深さを遺憾なく発揮したものであった...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...さすがに魏の現勢力を遺憾なく誇示するものだったが...
吉川英治 「三国志」
...こうした土木建築にも遺憾なくあらわれた...
吉川英治 「三国志」
...やくざな性(しょう)を遺憾なく身装(みなり)にあらわした二十二...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それ自身においては「文化」を意味し得るようなものでないということを遺憾なく立証した...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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