...個性は無意味な用材の為めに遺憾なく押しひしがれて...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...これは遺憾ながら...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...泡鳴氏が本当におひとよしだと云ふことは此度の事件に就いても遺憾なく発揮されました...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...それが絶対になんらの影響をも人間に与えないかという疑問に対しては現代の科学では遺憾ながら確定的な返答ができない...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...これも遺憾なことと思われる...
寺田寅彦 「物質群として見た動物群」
...刑期過ぎてこの男を放免するのもすこぶる遺憾なほどでありました...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人の心に食い込む秋思の傷みを咏(えい)じ尽(つく)して遺憾なく...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...唯(ただ)今日の文明主義に変化して開国一偏に国事を経営して呉(く)れゝば遺憾なしと思えども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...人間の慾に際限なし左(さ)れば私は自分の既往を顧みれば遺憾なきのみか愉快な事ばかりであるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...だが、もしこの申出を拒絶なされば、遺憾ながら、暁を待たずに城内へ殺到し、嬰児(あかご)の果てにいたるまで、一人残らず殺して廻るだけだ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...遺憾ながら止むを得ません...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...隣接諸教区がこれと一緒になっていないのは遺憾なことであるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...大量生産で資本主義の弊を遺憾なく暴露した円本出版は...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...」その答は「遺憾ながら否である」と遠慮ぶかく書いている...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...自身を貴方にとって遺憾ないものであるように仕事し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかしその上に今一つ遺憾な事を云えば...
夢野久作 「鼻の表現」
...百名は遺憾なく近来の慾をみたした...
吉川英治 「三国志」
...遺憾ながら先帝のごときご苦難を知っていられない...
吉川英治 「三国志」
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