...遺憾ながら詳しく書く事が出来ない...
石川啄木 「悲しき思出」
...男性を引きつくる女性の弱々しさが遺憾なくその根本の思想に表はされてゐる...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...それはたいへん遺憾なことであった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...遺憾ながら何の價値もありません...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...さてここに人事が遺憾なく行われ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...またいろいろの余儀ない故障のために親戚(しんせき)のものだれ一人片付けに行く事のできなかった遺物の処理までも遺憾なく果たしてくれた...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...そして遺憾ながら之が彼のイデオロギーを決定するのが事実である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...例の日本地歴学会の某氏は「史跡荒しの墳墓発掘は社会風教上遺憾なり」として...
戸坂潤 「社会時評」
...遺憾ながら我々は敵であると...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...遺憾ながら、みんな自制心を失いました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...予をして遺憾なくかの櫛の作用を視察せしむ...
南方熊楠 「十二支考」
...まさしく「書籍的」「非個性的」といわれる初期のエッセーの特徴を遺憾なく示している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の判断の無力を遺憾なく証拠だてるものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それに遺憾なことには...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...この欠陥は現代の婦人(勿論男子も)の性格の上に遺憾なく現われている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...かようにして遺憾なく証明されるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...こうした土木建築にも遺憾なくあらわれた...
吉川英治 「三国志」
...百名は遺憾なく近来の慾をみたした...
吉川英治 「三国志」
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