...どうも遺憾ながら明治以後には...
石原莞爾 「戦争史大観」
...ことに遺憾なのは先輩にあたる斯界の大家連中の浅薄な臆断である...
海野十三 「放送された遺言」
...それが日本の力に触れて忽(たちま)ち薄弱なる実力の遺憾なく外面に暴露され...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...然るに今日では遺憾ながら...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...遺憾ながら這ひ上つて來さうも無い...
太宰治 「お伽草紙」
...原稿〆切(しめきり)という日曜日の朝のしかも出かけ前に書くのであるから遺憾ながらこれだけである...
寺田寅彦 「高浜さんと私」
...地が静止しているというための彼の説明は遺憾ながら有利に翻訳し難いものである...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...――ル・ボンの観念論的歴史観(乃至社会観)は、フロイトの群衆心理学によって、誠に遺憾なく、観念論的に補足されたのを見ないか...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...尤も彼には遺憾ながら十九世紀以来の社会科学的範疇がないのだが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...処が彼等は遺憾ながら経済理論家や政治社会評論家ではあっても...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...甚だ遺憾なことであります...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...醜態を遺憾なく曝した道庵は...
中里介山 「大菩薩峠」
...映畫の本領特質を遺憾なく發揮して...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...菊田の欠点を遺憾なく発揮したものだが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...全く自分達の無学無識ぶりを遺憾なく発揮していて...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...秀抜なその廓噺の中でも就中大正の吉原情調遺憾なく横溢した名篇であると云へよう...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...とかく流儀争ひなどのために子供のやうな喧嘩を始めて折角の計画も遂に画餅(がべい)に属するに至つたのは遺憾な事である...
正岡子規 「病牀六尺」
...唯一つ遺憾な事がありますね」「はあ……何ですか」「お互にその美人の顔を一度も見なかったじゃないですか...
夢野久作 「暗黒公使」
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