...経帳子(きょうかたびら)にしようと自分が選んでおいたあの絹衣(きもの)につつまれた白骨をとどめるのみで...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...地道な商売を選んでまじめにやろう...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...ただ警官のいうままに総代数名を選んで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そう思ったりして行路を選んでいるものでは無いからでもあろう...
太宰治 「東京八景」
...天気の良い日を選んで行く...
太宰治 「富嶽百景」
...最も名残の惜しまれる黄昏(たそがれ)の一時(ひととき)を選んで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「要素ABCを含む公理体系がAとCとの交換によって不変であるためには」少くとも(1′)のような公理体系を選んではならない...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...またあなたよりほかには僕を選んでくれる人もありません...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それからある閑寂(かんじゃく)な所を選んで小さな庵(いおり)を建てる気になりました...
夏目漱石 「行人」
...さてどれを選んでいいのか...
夏目漱石 「こころ」
...まだ街の往來のろくにない頃を選んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...刺激を与えてくれる読み物としてまず第一に探偵小説を選んでいるだけのことである...
平林初之輔 「私の要求する探偵小説」
...脚本を選んでしっかりやることだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しかし小林はことさら自分とは似ても似つかないやうなオフェリヤを選んでゐる...
堀辰雄 「手紙」
...皆思ひ思ひの絵を選んで手に貼つたり足に貼つたりして――一つでもうまく写つたのがあると喜びの声を挙げて拍手した...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...櫛(くし)の具の箱なども皆美術的な作品ばかりが選んであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「今度お相手に選んでくださいました子につきましては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...曹操は、そのお志に対し、足下を鎮南将軍に封じるであろう」なお、旧臣のうち、五人を選んで、列侯に加えたが、その中に、閻圃の名はあったが、楊松の名は洩れていた...
吉川英治 「三国志」
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