...活字を選り分ける女工の手の敏捷(すばしこ)さを...
石川啄木 「病院の窓」
...大きな籠の中からとり出すのはつるのこはれた鐵瓶や錆の出たブリキ製の御飯蒸しかうやくを澤山張つた埃だらけな硝子のかけらもう日が暮れるのに家中明け放しの中でどう仕末がつくことと思はれる冷たいがらくたを一手に引受けて一々選り分け仕末する...
千家元麿 「自分は見た」
...悪いと思うのとを選り分けて...
寺田寅彦 「歌の口調」
...生徒自身に箸をとってよく選り分け...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...彼女はそれを選り分けた...
豊島与志雄 「塩花」
...草木の根を土から選り分けて...
豊島与志雄 「土地」
...金物も古釘と鍋の破片(かけら)と選り分けてあるところをみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...王(キング)と犬(ドック)を選り分けては魚切機(ブッチャーミシン)へ行くエレベーターへ投げこんでいると...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...そして私は熟(う)れたのと熟れないのとを選り分けた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...忙しさうに毛糸などを選り分けてゐた賢太郎が無造作に云つた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...これに対して我我の専門である系統解剖は皮膚に被い隠されている内臓とか筋とか脈管とか神経とかいう各系統が複雑に組合っているのを選り分けて浮び上らせるのであって...
森於菟 「屍体異変」
...この真を選り分ける能力(それはわたしにおいてほんの僅かなものではあろうが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...真子を一々串の尖端(さき)で選り分けて塩辛に漬ける...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...それを選り分けては馬券を買ひにやつてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...選り分けてもおられぬが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...選り分けるなんてことは...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...わたくしども女を選り分けるのは...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...念入りに選り分けるとか慎重に選り分けるなんていうことは...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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