...れいの俗諺(ぞくげん)の「さわらぬ神にたたりなし」とかいう怜悧(れいり)狡猾(こうかつ)の処生訓を遵奉しているのと...
太宰治 「人間失格」
...正直にして單純なる日本國民は本氣で之を遵奉したことであるから...
橘樸 「支那を識るの途」
...人民は法律を遵奉するの義務が無いので――法律を遵奉するの義務が無ければ...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...何を以て外人に我國の法律を遵奉させることが出來ますか...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...然るに畏くも 至尊統治の下に在りて施政の職に当れる栃木県地方官及下僚官吏ハ 聖旨を遵奉して吾等村民の生命財産を保護するに力を竭くさず...
田中正造 「非常歎願書」
...そのロンドンらしい「遵奉されたる蕪雑(ぶざつ)さ」において...
谷譲次 「踊る地平線」
...露骨に遵奉(じゅんぽう)している手つきが腹も立たないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...大概のことなら外部の矩を遵奉し...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...この格言を遵奉するより外仕方がないだろうと思う...
浜尾四郎 「正義」
...故に此政體を遵奉するの間に...
福沢諭吉 「帝室論」
...且つ将来殿下の臣民たるべき者に対して法律遵奉(じゅんぽう)の模範を殿下自ら御示しあらんことを勧告いたします...
穂積陳重 「法窓夜話」
...「マルクスの遵奉者は惟(おも)うに...
三木清 「科学批判の課題」
...万事村長の言をさえ遵奉せば安寧浩福なりとの訓えなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...遵奉(じゅんぽう)も出来るのだ...
森鴎外 「かのように」
...必ずしもその主義を遵奉(じゅんぽう)するわけではないから...
森鴎外 「沈黙の塔」
...組合の一人としてその精神と規定とを遵奉(じゅんぽう)してもらえばよいと思う)正しき作は正しき生活様式からのみ来るというのが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...神歌が古来の神がかりの方式を遵奉(じゅんぽう)して...
柳田国男 「海上の道」
...余計な心配をするな」「……でも……この捜索を打ち切れと仰言(おっしゃ)るからには……」「……ダ……黙り給えというに……君はただ命令を遵奉(じゅんぽう)していさえすれあいいのだ...
夢野久作 「暗黒公使」
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