...大穴牟遲の神を殺さむとあひ議(はか)りて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...何(なん)と會得(ゑとく)めされたか?ロレ (傍を向きて)それは遲(おそ)うせねばならぬ仔細(わけ)が...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...與吉(よきち)は燒(や)ける間(あひだ)が遲緩(もどか)しいのである...
長塚節 「土」
...一月遲れの月の光に見上げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心持まで少し發育が遲れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し遲れて大勢の奉公人達...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは十四といふにしては少し智慧の遲れた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うつかりして渡船(わたしぶね)の仕舞ひ船に遲れてしまひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...番頭の徳松は主人の代理に下谷へ行つて御馳走になつて遲く歸つたし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し早いけれど、遲くなると、向柳原まで行くのが氣味が惡いし、それに、町内の柳湯へ入つて行かうと思つたので――私の湯は半刻はかゝります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遲まきの八五郎が顏を出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し遲れた櫻が、三月になつても蕾(つぼみ)がふくらみかけただけ、閏月(うるふづき)を控へて、お祭騷ぎの好きな江戸つ兒達は、花を待つのがもどかしさうでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もんは遲く眼を覺ました...
林芙美子 「秋果」
...車夫(くるまや)の足が何時より遲いやうに思はれて...
樋口一葉 「大つごもり」
...が、もう遲かつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかしもう何もかも遲い...
堀辰雄 「エトランジェ」
...「今日は大層遲い御歸りですな...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...そちらも今日調べに行つてゐるのですから遲かれ早かれ判るでせう...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
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