...また別なのは、有名な川に寄題され、更にもう一つの、これはいつ迄立っても終らぬぞと思った曲は、誠に適切にも、「時」という名で呼ばれていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...理解の進むに従い適切に敏活なる協同に要する統制機関を設置すべきである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...畳の上を人間が歩くように大蟻が歩いているという――いかにも蟻が大きく感じられる――心持が適切に出ております...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...国語教育を有効適切にするための国語学上の知識といふことについては...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...適切に通じないらしかった...
徳田秋声 「黴」
...最もよく又適切に云い表わしているのだったが...
戸坂潤 「科学論」
...シェストーフ熱という言葉で可なり適切に現わすことの出来るような現象が...
戸坂潤 「思想としての文学」
...少し間抜けたことを云う学者はまことに気の毒なほど適切に...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...Comme les pleurs muets des choses disparues,Comme les pleurs tombant de l'il ferme des morts.滅びしものゝ声なき涙の如く死せし人の閉されし眼より落つる涙の如くと色も音もない彼の国の冬の雨を歌つた詞(ことば)が今最も適切に自分の記憶に呼返された...
永井荷風 「花より雨に」
...もっと適切にいうとこの敵...
夏目漱石 「明暗」
...「考へられるものと有るものとは同一である」といふパルメニデス(Parmenids)の有名な句は文化的生のこの特徴を簡明に適切に言ひ表はしたるものとして典型的意義を有する...
波多野精一 「時と永遠」
...事物間の因果性を決定する」と「適切に言えば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...最も適切に性格が現れる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...極めて適切に次の如く述べてある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし一般にその算法の原則をも巧みに了解して適切に運用したことが思われる...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...こういう一句は適切に自律的な日常性というあなたからの課題へ還って来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかも単純適切に説かれている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...且つ適切に首肯し得ると同時に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索