...更に適切に云へば資料の精(ゲーニウス)と空想の精(フアンタジーゲーニウス)とが神會融合してゐることが必要だと云ふ意味である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...更に適切に云えば鉄道輸送の時から該方面に指向せられねばならぬ」と言っており...
石原莞爾 「戦争史大観」
...理解の進むに従い適切に敏活なる協同に要する統制機関を設置すべきである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...さう適切に義雄から自分の心をうがたれたくはないと云ふ樣子であつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...もつと適切には、理智とか意欲情感とかいふものが別々にあつてそれらが別々にはたらくのではなく、それらは一つの心のはたらきのいろ/\の側面であり、またそれらは互に滲透しあひ変化させあひ、一つのはたらきのうちに他のはたらきが含まれてゐて、それによつて人の生活を動かしてゆくのみならず、かゝる名をつけることのできない肉体のはたらきもそれに参加するのであるが、便宜上しばらくかういふのである...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...これらのものについて一層適切に論じるためには...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この時計ほど適切に不可逆な時の進みを示すものはないのであろう...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...自分にはそういう言葉が適切に思い出される...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...今晩の道庵の身の上には甚(はなは)だ適切にはあてはまらないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...「考へられるものと有るものとは同一である」といふパルメニデス(Parmenids)の有名な句は文化的生のこの特徴を簡明に適切に言ひ表はしたるものとして典型的意義を有する...
波多野精一 「時と永遠」
...もっと適切にいえば...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...我國に於て適切に此西歐の漫遊藝術家に相當するものは...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...更に適切に言えば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...適切に「教育」から考察するならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それを習慣から説明するよりも一層適切に説明する仕方があるかどうか...
三木清 「人生論ノート」
...こういう一句は適切に自律的な日常性というあなたからの課題へ還って来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私の古い政治経済学教授の座は疾うの昔に後任者によって適切にも占められていた――経済学の教授法は我が佳日から大いに変わっていたが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...遠隔地にある大いなる種族の小都市や大いなる種族が居住していない荒廃した太古の都市――地下の深淵への経路が適切に封鎖ないし警備されていない場所だった――において...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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