...適例を挙げながら説明すると良いでしょう...
...このティコが一つの適例を示すであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...これ等(ら)の適例(てきれい)は大地震(だいぢしん)の度毎(たびごと)にいくらも見出(みいだ)される...
今村明恒 「地震の話」
...ドイルの「舞踏人形」の暗号が適例である...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...まず畑に住んで麦作に大害をおよぼす畑鼠(はたねずみ)などがもっとも適例であろう...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...これぞ禍いを変じて福となした好適例で...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...しかしちょうど今言ったような場合の好適例はまだ見いださないのであるが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...例えば欧州における現代のカトリック主義及びそれから来る有りとあらゆる方向への帰結などがこの公式にぞくする反動の適例として撰ばれて好い...
戸坂潤 「範疇の発生学」
...ハルトマン氏の世界觀は其適例であります...
朝永三十郎 「學究漫録」
...これはして見ると残念ながら悪文の適例である...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...谷崎氏の作品をば靡爛の極致に達したデカダンスの芸術の好適例と見做すのである...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...何々がその適例だ...
中里介山 「生前身後の事」
...即(すなわ)ちその適例であった...
夏目漱石 「それから」
...さきにいった商業家の取引(とりひき)あるいは政治の党派論のごときはもっともその適例と思う...
新渡戸稲造 「自警録」
...その適例は近きにあり...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...ギリシアの学問を受け入れながら何等見るべきもののできなかったローマはその適例である...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...自分が推稱する作品中の「お伊勢」「駒鳥」などは正にこの好適例である...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...その好適例として持て来いの標本は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...なでしこが花見る如(ごと)に乙女等がゑまひのにほひ思ほゆるかも (家持)のごときはその適例である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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