...適例を挙げながら説明すると良いでしょう...
...「鵜飼(うがひ)」など其(その)適例(てきれい)である...
伊東忠太 「妖怪研究」
...涙香の訳した「幽霊塔」の暗号呪文など最も適例である...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...この芝居の好適例である...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...虹の七色の名称などはすなわちその適例で...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...或る一種の方面に於ては特に近来に至つて著しい適例が殖えた様である...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...火災防止のごときは実に後者の適例の一つである...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...W・ユリネッツの労作がその適例である*...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...――観照がその適例であるであろう...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...例えば欧州における現代のカトリック主義及びそれから来る有りとあらゆる方向への帰結などがこの公式にぞくする反動の適例として撰ばれて好い...
戸坂潤 「範疇の発生学」
...これはして見ると残念ながら悪文の適例である...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...何々がその適例だ...
中里介山 「生前身後の事」
...即ち其適例(てきれい)であつた...
夏目漱石 「それから」
...さきにいった商業家の取引(とりひき)あるいは政治の党派論のごときはもっともその適例と思う...
新渡戸稲造 「自警録」
...其誇張の適例とも見做すべき詩文の中にも...
原勝郎 「貢院の春」
...カシなどその好適例に算(かぞ)うるを得べくこれらは皆が雌穂雄穂あってその雄花穂を雄といいその雌花穂を雌と称える...
牧野富太郎 「植物記」
...その好適例として持て来いの標本は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...筆者の所謂「犯人無き犯罪」の最も顕著なる好適例なり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...なでしこが花見る如(ごと)に乙女等がゑまひのにほひ思ほゆるかも (家持)のごときはその適例である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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