...遥かな遠いところへ行くような気がするんだ...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...それは遥かな、もはや帰って行けぬ世界であった...
梅崎春生 「桜島」
...それならばこそ私は、この手紙の冒頭において、「遥かなる国、不思議なる国、ほんとうに夢のように不思議なる国」と、驚嘆の形容詞ばかりを重ねて申し上げたわけなのです...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...市民の群れは踵(きびす)を接して眼下遥かなる正門の前に集いて徊(ていかい)顧望立ち去りも得で敬虔なる黙祷を捧げておりました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...眼も遥かな山河が絵のように打ちひろがり...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...左大臣の席からはずっと離れた遥かな末座に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...遥かな都の空を望んで...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...やがてその主君の命の遥かなるかなたに芸の命ずるところの怖ろしい宿命に身をゆだねることとなるのである...
中井正一 「脱出と回帰」
...そんなことはどうでもいい! ああ夜!……天上の力! 何という素晴らしい夜が天空を領していることだろう! ああ大気! そして高く遥かな大空が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...他は雲煙模糊たる霞をとほして遥かなる清浄の空へ翼を伸さんものと悶掻いてゐるのだ...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...窓外遥かな虎の門界隈の停車区域には夥(おびただ)しいくるまが日光をはね返して...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...是も最初にはやはり遠く遥かなという意味をもち...
柳田国男 「海上の道」
...眼も遥かな頭の上の峯々には朝日が桃色に映じていた...
夢野久作 「眼を開く」
...あの遥かな赤い灯を射消(いけ)せまいか」「造作はありません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...阿波へ! 阿波へ! 遥かな空へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まだかっ」遥かな台所の方で...
吉川英治 「松のや露八」
...その芝山の重なりの間に、遥かな末に、例の如く端然とほの白く聳えているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...駿河湾を距てた遥かな空には沖かけての深い汐煙(しおけぶり)のなかに駿河路一帯の雪を帯びた山脈がほの白く浮んで見えて居る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
