...トボルスクから遥々(はるばる)とモスクワを目指して旅に出ました...
石原純 「メンデレーエフ」
...目も遥々(はるばる)となって恍惚(うっとり)しながら...
泉鏡花 「霰ふる」
...遥々(はるばる)としたものであった...
泉鏡花 「霰ふる」
...遥々遠方から会いに来る人もあったが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...江戸から遥々(はるばる)とお越しになりましたか」「江戸の下谷に住居を致しおりましてな」「下谷に……」「下谷の長者町というところに巣を構えておりまして」「ははあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...君が遥々(はるばる)江戸から来てくれたんだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...古代印度語がこの世紀に少くも行政用としては遥々この中央アジアの僻地(へきち)まで侵入していたのである...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...そんなえらい人が月給四十円で遥々(はるばる)こんな田舎へくるもんか...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...遠国から遥々都へ遊学に出た青年で...
牧野信一 「松竹座を見て(延若のこと)」
...違い海辺の国の美しい歌妓に恋して遥々と汽車に運ばれて行く主人公の為に...
牧野信一 「蝉」
...多くの青年は、東都の華やかな文壇に憧れて、遥々と蝟集した...
牧野信一 「貧しき日録」
...遥々(はるばる)と船越(ふなこし)村の方へ行く崎の洞(ほこら)あるところまで追い行き...
柳田国男 「遠野物語」
...南洋貿易の小美田氏に伴われて遥々来朝...
山本笑月 「明治世相百話」
...遥々(はるばる)...
吉川英治 「新書太閤記」
...遥々(はるばる)これへ着いたのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...だがその二人が遥々(はるばる)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...こんなにも遠くまで遥々やって来たのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...胃腸病には日本一だというその山奥の白骨温泉に一箇月間滞在の予定で遥々駿河の沼津からやって来て居り...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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