...忠志君の遣方(やりかた)の方が理屈に合ツてると僕は思ふ...
石川啄木 「漂泊」
...忠志君の遣方(やりかた)の方が理窟に合つてると僕は思ふ...
石川啄木 「漂泊」
...いつでもその遣方だから...
泉鏡花 「婦系図」
...ただし遣方が仇気(あどけ)ないから...
泉鏡花 「婦系図」
...女と云ふものは兎角こんな遣方(やりかた)をするものである...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...怒りを相手に伝えることも出来ないという半ばは意識的な遣方で...
豊田三郎 「リラの手紙」
...自分の道楽からわが銅像をわが家の庭に立てる位の事なら差支えないがその男の遣方(やりかた)はそれとなく生徒の父兄を説いて金を出させ地方の新聞記者を籠絡(ろうらく)して輿論(よろん)を作り自分は泰然としているように見せ掛けるのだから困ります...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...その遣方(やりかた)の実際を見ないで...
夏目漱石 「模倣と独立」
...その遣方の善(よ)し悪(あ)しなどは見ないで...
夏目漱石 「模倣と独立」
...秦始皇遣方士徐福...
范曄 「後漢書倭傳」
...それは判官として正当な遣方であらうか...
平出修 「逆徒」
...風を擬人する遣方は作者の常套で前にも伶人めきし奈良の秋風があつたが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...加(おま)けに歌妓には逃げられ――悶々の情遣方なく此の酒場で毎夜憂さを晴してゐる気の毒な身であつた...
牧野信一 「歌へる日まで」
...遣方のない悲しみを呑み込んで行くと恰度その悲しみの重味に圧潰されて行く空気枕のやうに...
牧野信一 「夜見の巻」
...2560真理の代(かわり)に妄想を教えるのはいつの世にもある遣方(やりかた)です...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その会合の遣方(やりかた)を習ったら...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...今更安次を連れて来てにじり附けた秋三の抜け目のない遣方に...
横光利一 「南北」
...一箇月も前から永久の建築物かと思はれる位頑丈な普請を念入(ねんいり)にして居るのは矢張(やはり)独逸(ドイツ)流の遣方(やりかた)であると思つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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