...拙老が手伝うて遣わすぞ」「何から何まで御親切な」滝之助は感激した...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...これを汝に遣わすから...
田中貢太郎 「魔王物語」
...そちにも食わせて遣わすぞと仰(お)っしゃって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...もし買う事があれば、僕を遣わすか、あるいは宅に呼び寄せて買うので、呉服小間物類は別として、そうしていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これで許して遣わす...
中里介山 「大菩薩峠」
...一応仲人を差し遣わすのが順序だが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...染筆してこれを遣わす」といって頼むままに扇三本に書いてやった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...さらばこの衣類を遣わすからそこで着よ」...
南方熊楠 「十二支考」
...ある時獅出で来て吼声四十里に達したので人蟒を遣わすに...
南方熊楠 「十二支考」
...祭日には数名の総代人を遣わすに...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...見せて遣わす」そう云って立ってゆくので...
山本周五郎 「新潮記」
...政界の有力者の処へ腎臓病のお見舞に差し遣わすのだから深刻である...
夢野久作 「近世快人伝」
...今日持って参(ま)いった賭博(ばくち)の資金(もとで)は各自(めいめい)に相違なく返し遣わすのみならず...
夢野久作 「名娼満月」
...駄賃は何程でもそちの欲しいほど遣わすが」――と言うと...
吉川英治 「江戸三国志」
...其方や狛家へ戻して遣わす訳にはゆかぬのだぞ」「それは...
吉川英治 「江戸三国志」
...あずかり知るところでなかった――という言い訳を遣わすようなもの...
吉川英治 「私本太平記」
...誰がいつ其許へ寧子(ねね)を遣わすなどといったか」「面目もございませぬ」「何をとぼけ召さるか...
吉川英治 「新書太閤記」
...召使って遣わすほどに...
吉川英治 「柳生月影抄」
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