...此の度の自分の遣り口に就ての弁解の心持も幾分あるかも知れない...
犬養健 「愚かな父」
...余りに巧妙な遣り口にどうにも手のつけ様がないではないか...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...それも頗(すこぶ)る巧みなる遣り口でのう...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...此の若い医師の言葉はすべてそれらの神経的な小細工な遣り口を嘲笑して遺すところがなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...手間を省こうという遣り口...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼らの遣り口に親しむと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...河野の今囘の遣り口は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...河野の今囘の遣り口は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それだのにまるで赤の他人みたいな遣り口で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...之れはしかし此国の裁判官としては普通の遣り口なのである...
平出修 「公判」
...妻は母の遣り口を訴へて云ふ...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...然るに楽壇人の遣り口は何うであるか? 徹頭徹尾非合理非合法である...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...そう急(せ)いて老夫婦を殺す必要も無い筈じゃから……しかし通りかかりのルンペンにしては遣り口が鮮やか過ぎるようじゃなあ」「……今度の兇行の動機は怨恨(えんこん)関係じゃないでしょうか...
夢野久作 「巡査辞職」
...しかし君の遣り口が間違っているために国際的の大問題を惹起するような事があれば...
夢野久作 「暗黒公使」
...若林の遣り口は早い話がザットこんな塩梅(あんばい)式だから堪らないのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼奴(きゃつ)一流の御叮嚀な遣り口で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これでもかという遣り口に矢代はもう反抗心を起して来たらしい...
横光利一 「旅愁」
...民衆の利益を主として万事を経営する仏蘭西(フランス)政府の遣り口を見ると...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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