...元来「遣す」と「下す」とは最高の権威者が下に向つてはたらきかける行為で...
池田亀鑑 「忘られぬお国言葉」
...現場検分のために総代を派遣する議が起っていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...今度西部戦線へ派遣する軍隊を徴集するに就いて...
薄田泣菫 「茶話」
...蛇を後見として派遣することにしたということだった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...印度総督(ヴァイスロイ)の派遣する駐在官(レジデント)副知事(レフテナント・ガヴァナー)代官(エイゼント)等は...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...露国政府ではその研究のために学者を同地方に派遣することとなり...
寺田寅彦 「話の種」
...川路の應接係を長崎に差遣するときも...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それはそんな所へ派遣すると云ふ事も出来るかも知れませんが...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...鄭樵が書籍を搜す官を派遣すること及び書籍を校讐する人が長くその任に居る必要を論じたのは...
内藤湖南 「支那目録學」
...少しの事にても病人に氣遣するときは病氣に障るものなり...
福澤諭吉 「養生の心得」
...ともかく審査のために町に派遣することゝなつた...
水野仙子 「女」
...それに森林を伐り尽くし名嶽を丸禿(まるはげ)にして積立また贈遣する金額を標準として神社を昇格させたり...
南方熊楠 「十二支考」
...虫を派遣する暇が無かったのですからあしからず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...名代徳(めぐむ)遣す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鳥目二百銅を遣すと云ふのは...
森林太郎 「高瀬舟」
...袁紹を説き伏せて劉皇叔(りゅうこうしゅく)を汝南に派遣するように仕向け...
吉川英治 「三国志」
...馬鹿……待ってってば……馬鹿……君の手柄になろうてんだよ……モシモシ聞いているかい?……君の部下を五六名大至急派遣するんだ……自動車で……君のために無類の獲物を掘り出してやったよ……ウン...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...時々ロレンソを派遣することはしたが...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索