...四 尼瀧郡中第一と稱せられたる尼瀧へとて、あくる日、宿の主人を導者に頼みて、河内川を遡る...
大町桂月 「足柄の山水」
...明治のむかふまで遡ることが出來ながら...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...「制度学」的に又「儒教」的に資本制を越えて時代を遡るこれ等の国粋的哲学や東洋民族的アジア哲学...
戸坂潤 「技術の哲学」
...カントの「目的論」にまでわざわざ歴史の流を遡ることによって...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...社会哲学 【英】social philosophy【独】Sozialphilosophie【仏】philosophie sociale【意義及び歴史】 この言葉は少くともトーマス・ホッブズ T. Hobbes(1588-1679)にまで遡る...
戸坂潤 「辞典」
...又もう一つ遡りますと高句麗といふものは夫餘國と同じ種族であるとなつて居りますが...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...遡っていうが、この以前藩主の奥方と祖母君は江戸の邸にいられたのを、士州総督へ出願の上藩地へ帰らるることになり外国船二隻を借受けて海路より帰着せられて、これは千秋寺という寺に住(すま)わるることになっていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この本流遡行の時の方が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...だんだん先へ遡って...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...そして私の考へでは再びヨイチ澤の一支流を遡つて鬼怒沼山に出で...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...話は少し遡りますが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...吾々は時の場合と同じく客觀的實在世界の基本的構造をなす客觀的空間より根源的體驗へと遡つて...
波多野精一 「時と永遠」
...大同江(だいどうこう)をぐんぐん遡(さかのぼ)って...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...ずっとロオヌの谷を遡(さかのぼ)ったところにあることは...
堀辰雄 「雉子日記」
...二世紀三世紀と遡れば...
柳宗悦 「工藝の道」
...川を遡航(そこう)する時間は長くて五分くらいだし...
山本周五郎 「青べか物語」
...遡(さかのぼ)っていまいともいう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二年前に遡(さかのぼ)って語り直さなけれはならなくなるから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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