...四 尼瀧郡中第一と稱せられたる尼瀧へとて、あくる日、宿の主人を導者に頼みて、河内川を遡る...
大町桂月 「足柄の山水」
...責任は当時に遡って追求されねばならぬ筈のものであり...
戸坂潤 「社会時評」
...漱石的教養に遡らねば説明出来ないことだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その起源に遡つて...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...夜は風景を遡上(そじょう)して見せるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...文学史を遥かに遡って...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...このことは更に遡つて...
波多野精一 「時と永遠」
...武帝説よりも更に甚しいのは鞦韆の起原を齊の桓公の山戎征伐に遡らせやうとする説で...
原勝郎 「鞦韆考」
...今其跡をたづねて平安朝の鞦韆まで遡ることは容易でない...
原勝郎 「鞦韆考」
...インジギルカ河を北へ二十露里ほど遡(さかのぼ)ると...
久生十蘭 「地底獣国」
...ずっとロオヌの谷を遡(さかのぼ)ったところにあることは...
堀辰雄 「雉子日記」
...もう少し遡つたら...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...もつと先きまで遡つたら必ず話のやうな蛍の産地に出遇ふに相違ないといふ確信はもつてゐたのだが...
牧野信一 「籔のほとり」
...宿場のままの新宿に遡(さかのぼ)りたい...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...川を遡航(そこう)する時間は長くて五分くらいだし...
山本周五郎 「青べか物語」
...二人はいつも由利川を二里ほど遡(さかのぼ)った...
山本周五郎 「いさましい話」
...さう遠く遡らなくても...
吉川英治 「折々の記」
...一挙に遡江(そこう)の態勢を拡大して行く...
吉川英治 「三国志」
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