...……もう十七八年も前の話に遡らなければならぬいきさつなのだ...
犬田卯 「荒蕪地」
...五十年の過去に遡(さかのぼ)って樋口家...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...切字を説くならなんでその根本に遡(さかのぼ)って俳句の文法を説かぬかというでしょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...その証拠書類は五箇年前まで遡り...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...この能力こそ遡る推理...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...五年ほど遡る、余がワルシャワに長期滞在したときのこと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...社会の歴史的過程を吾々は展開も出来なければ遡源も出来ないだろう...
戸坂潤 「科学論」
...或る任意の(人によってはマチマチだ)有限な過去にまで遡及させる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...一座の談話は忽ち自分の高等學校退校事件の昔に遡つた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...でなければ日本に於ては元亨釈書(げんこうしゃくしょ)の記す時代に遡(さかのぼ)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...「一九二九年にまで遡るが...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...プリンス・ジェロム湾のとある河口を汽船で三十マイルも遡らなきゃなりません...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...心の中でその歳月をいつくしみながら遡ってゆくと...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...逆に時日を遡つて誌さうとしたら...
牧野信一 「嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら」
...だがわずか一世紀の昔に遡(さかのぼ)る時...
柳宗悦 「工藝の道」
...その直感をいっそのことも一つ前に遡ぼらせて...
横光利一 「旅愁」
...しかしそれを遡ぼって行くにつれて...
蘭郁二郎 「植物人間」
...愈(いよ/\)利根の水源(すゐげん)に沿(そ)ふて遡(さかのぼ)る...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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