...遠見鏡を使って、遠くの山を見た...
...彼は遠見のように未来を見通す人物だ...
...地震が起きる前に、動物たちが遠見になる行動をする...
...世界を見渡せる高台に登ったら、まるで遠見せんを覗いてるみたいだった...
...遠見の先には、新たな発見があるかもしれない...
...少し遠見に……おや! おさらいのあとで...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...寛保(かんぽう)延享(えんきょう)の頃の漆絵(うるしえ)紅絵(べにえ)には早くも西洋風の遠近法を用ひて巧(たくみ)に遠見(とおみ)の景色と人物群集の状(じょう)とを描き出(いだ)せり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...房州通いの船でも沈んだんじゃないでしょうか」「或いはそうかも知れん」遠見の番所の下から...
中里介山 「大菩薩峠」
...この洲崎の遠見の番所は...
中里介山 「大菩薩峠」
...三方に立って遠見の役をつとめていた三人の武士...
中里介山 「大菩薩峠」
...遠見の番所はさまで遠いところではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その遠見の番所の留守宅というものが気にかかるではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...遠見の番所の附近へ新たに立てたバルコン式の台上にのぼって...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし、漕がれて行く先は、遠く外洋へ出でようというのではない、近く岸に沿うて、そうして、遠見の番所、造船所の下の方へと、筋を引いて行ってしまうのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...遠見(とおみ)の大変好い女であった...
夏目漱石 「行人」
...きみがやへばのうす情けほのかににほふたそがれに遠見(とほみ)の松を光らしめ遠見(とほみ)の櫻を光らしめ浪は浪浪きみがかたへと...
萩原朔太郎 「敍情小曲」
...薄暮のほの白いうれひのやうにはるかに幽かな湖水をながめはるばるさみしい麓をたどつて見しらぬ遠見の山の峠にあなたはひとり道にまよふ 道にまよふ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...遠見(とおみ)にはうまく隠してあるが...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...ふと向うからやってくる人々のうちに遠見がどこかそれらに似たような人があったりすると...
堀辰雄 「美しい村」
...遠見あたかも馬様に見える海獣(例せばセイウチ)の脚が鰭状(ひれじょう)を成して後ろを向きいるから言い出たであろうが...
南方熊楠 「十二支考」
...わたしの眼は健全で遠見がきく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...遠見にはそこに人がいる萌しなんぞさっぱり見えないのだった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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