...この遠来の友を迎へて喜んだ...
石川啄木 「鳥影」
...遠来の客の感情を傷(そこの)うた事も心づかずにこんな事をするのだ...
伊藤左千夫 「浜菊」
...百里遠来の友じゃないか...
伊藤左千夫 「浜菊」
...この遠来のお客をもてなした...
薄田泣菫 「茶話」
...晩酌の最中にひょっこり遠来の友など見えると...
太宰治 「禁酒の心」
...旅舎の主人夫婦が遠来の二人づれを歓待するために頻りに料理を拵へてゐるのも...
田山録弥 「山間の旅舎」
...遠来の客へのコンプリメントででもあるかのように...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...不思議なことには外国から遠来の飛行機が霞(かすみ)が浦(うら)へ着くという日にはきまって日本のどこかで飛行機が墜落することになっているような気がする...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...遠来の客は隠者を観察しながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この遠来の友の家族と共にするを得た...
中村憲吉 「三次の鵜飼」
...それでは朕(ちん)も遠来の大使を遇(ぐう)するに最敬礼をもってせんといわれ...
新渡戸稲造 「自警録」
...つまり汁の実にすべき季節の物かもしくは遠来の珍味を得た時は...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...遠来の友が彼の書斎を出て行くや否や...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...ある時居士遠来の僧を供養するを猜(そね)み...
南方熊楠 「十二支考」
...遠来の使節はひとまず古府の客館に休息の時間を与えられた...
吉川英治 「新書太閤記」
...美味を追求する人間の貪欲にこたえて遠来のわれら凡夫を堪能(たんのう)させてくれるこの家のおばあさんの食牛育成における仏心即商魂は...
吉川英治 「随筆 新平家」
...こもごもに遠来の労を犒(ねぎ)らってくれるのだった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...遠来の客のわらじで満ちていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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