...遠来の意を伝えた後(のち)...
芥川龍之介 「秋山図」
...もう遠来の客ばかり待つてゐるのは止めにしよう...
芥川龍之介 「窓」
...いつかはおれの戸口へ立つかも知れない遠来の客を待つてゐる...
芥川龍之介 「窓」
...百里遠来同好の友を訪ねて...
伊藤左千夫 「浜菊」
...晩酌の最中にひょっこり遠来の友など見えると...
太宰治 「禁酒の心」
...自分らの教室にとっては誠に思いがけない遠来の珍客なので...
寺田寅彦 「B教授の死」
...それでは朕(ちん)も遠来の大使を遇(ぐう)するに最敬礼をもってせんといわれ...
新渡戸稲造 「自警録」
...かういふ日に傘さして袖濡らしてわざわざ話しに来たといふ遠来の友があると嬉しからうがさういふ事は今まであつた事がない...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ある時居士遠来の僧を供養するを猜(そね)み...
南方熊楠 「十二支考」
...ただいたずらに遠来の記録の...
柳田国男 「海上の道」
...遠来の私をこころよく迎えてくれた...
山川方夫 「博士の目」
...ここの床を訪れて来る遠来の修行者と在住の法師たちとの間で...
吉川英治 「剣の四君子」
...こんどは玄徳から遠来の労をねぎらった...
吉川英治 「三国志」
...もし遠来の客に非礼があってはならぬ...
吉川英治 「三国志」
...遠来の労をいたわり...
吉川英治 「三国志」
...遠来の珍客、ようこそとばかり、客殿に迎えて、下へも措(お)かず、もてなした...
吉川英治 「新書太閤記」
...小一条のひろやかな庭園には、無数のささ流れを、自然の小川のようにひき、おちこちの泉石のほとりには、燈籠(とうろう)が置かれ、初夏の涼夜は、遠来の客のため、あらゆる風情と、美酒佳肴をつくしていた...
吉川英治 「平の将門」
...おのれの宣教師庇護の理由は遠来の外国人であるが故であって他意はないという風に穏やかに出たのであったが...
和辻哲郎 「鎖国」
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