...遠来の珍客たるデビーに敬意を表せんとて...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...百里遠来の友じゃないか...
伊藤左千夫 「浜菊」
...外ならぬ遠来の珍客のことだから...
海野十三 「怪塔王」
...旅舎の主人夫婦が遠来の二人づれを歓待するために頻りに料理を拵へてゐるのも...
田山録弥 「山間の旅舎」
...遠来の珍客に出さねばならぬ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...つまり汁の実にすべき季節の物かもしくは遠来の珍味を得た時は...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...是非とも遠来のタルニシア姫へ……」「僕はあの業慾な地主の温室に忍び込んで...
牧野信一 「山峡の村にて」
...――見ると遠来の友達等は...
牧野信一 「南風譜」
...遠来の女王様の御気嫌を窺はうか?」「あゝ...
牧野信一 「円卓子での話」
...ある時居士遠来の僧を供養するを猜(そね)み...
南方熊楠 「十二支考」
...この遠来の詞客の「男鹿紀行」五篇を...
柳田国男 「雪国の春」
...「遠来の客なものですから」家士は気の毒そうに云った...
山本周五郎 「新潮記」
...ここの床を訪れて来る遠来の修行者と在住の法師たちとの間で...
吉川英治 「剣の四君子」
...美味を追求する人間の貪欲にこたえて遠来のわれら凡夫を堪能(たんのう)させてくれるこの家のおばあさんの食牛育成における仏心即商魂は...
吉川英治 「随筆 新平家」
...遠来の客のわらじで満ちていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...遠来の客を迎える態勢を取ってはいなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
...貴下は遠来の客であるから...
和辻哲郎 「鎖国」
...おのれの宣教師庇護の理由は遠来の外国人であるが故であって他意はないという風に穏やかに出たのであったが...
和辻哲郎 「鎖国」
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