...中山道の途上より遠望するを得べし...
大町桂月 「妙義山の五日」
...この竜ヶ鼻に立って遠望すると田の中に一つの森が見える...
高浜虚子 「別府温泉」
...その街衢と街衢との切れ目毎にちらつく議事堂の尖塔(せんとう)を遠望すると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...宛も飛行機の空中戦を遠望するような光景である...
豊島与志雄 「夢の図」
...大蓮華から遠望するに及んで...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その姿を遠望するだけでも...
中村地平 「宮崎の町」
...その窓から遠望すると...
久生十蘭 「魔都」
...又殺風景なる者は遠望する方宜しく候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...また殺風景なる者は遠望する方よろしく候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...また殺風景なるものは遠望する方宜(よろ)しく候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...これに限らず曠野に無数の羊が草を食いながら起伏進退するを遠望すると...
南方熊楠 「十二支考」
...これが次々の先祖の足跡を遠望する唯一の目標であることを...
柳田國男 「和州地名談」
...いま遠望する白壁の層層と高い天主閣の品位ある姿は...
横光利一 「旅愁」
...埠頭は五階家(や)が同じ格好(かくかう)の屋根を揃へて一線に列(なら)んだのを遠望すると...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...長山列島を遠望する好景に接し難きを想うて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...郊外の諸寺院や田園をも遠望することが出来たのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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