...其時俺の頭に在る一切の記憶を遠慮せずに思索の材料に使用する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...少しも遠慮せず答える様にと諭(さと)した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...遠慮せずに這入つて來ましたよ...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...道度は親類の家の食膳でもあるかのように遠慮せずにそこへ往った...
田中貢太郎 「黄金の枕」
...遠慮せずにゆっくり養生(ようじょう)をさして...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...飯はすんだかい? 遠慮せずに言ってくれ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...おじさんも遠慮せずに御馳走になろう...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...いささかも遠慮せず一矢に射落し候え」「しからば...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手に気兼(きがね)なく自分の思った通りを遠慮せずに口にするだけの勇気に乏しいものと私は見込んでいたのです...
夏目漱石 「こころ」
...遠慮せずに引っくくって下さいよ」又左衛門は気を取り直して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遠慮せずに引つくゝつて下さいよ」又左衞門は氣を取り直して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勘ちゃんは遠慮せずにピシャピシャ打(ぶ)つ...
二葉亭四迷 「平凡」
...園は未だ坊やなんだから遠慮せずと...
牧野信一 「淡雪」
...遠慮せずに何時ものやうにはしやぎ出さないか...
牧野信一 「街角」
...遠慮せずと、お持ちなせ、さあさ...
三好十郎 「鈴が通る」
...さほど遠慮せずに書いてあるという位に過ぎない...
森鴎外 「沈黙の塔」
...遠慮せずともらっておこう...
吉川英治 「上杉謙信」
...軍師、遠慮せずに、横になっておれ」「もったいないことです...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索