...風のもなかの逍遙(せうえう)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...目も遙(はる)かに...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...ホメーロスの兩作を各二十四歌に別つは遙か後世(アレクサンドリア時代)ならむ(リーフ)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...遙かに真理があったのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その遙かな白塔に...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...それをわれわれのように逍遙(しょうよう)したことのある者は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あるときなど夕暮れ近くなって矢も尽きかけた二人が――二人の馬は供の者を遙(はる)かに駈抜(かけぬ)いていたので――一群の狼に囲まれたことがある...
中島敦 「李陵」
...然らざれは直ちに汝を殺さんと迫られた時に其狂人が自分より遙かに力強いものであつた時には徒らに生命を損するよりも寧ろ我が帶劍を以て容易な罐詰を切らんと欲するものでありますとやつた...
長塚節 「開業醫」
...遙かに遙かに異つた世界から出て來るやうに見える...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...すると雄二は何か遙かな気持がして侘しくなつた...
原民喜 「潮干狩」
...あなたの同類があの森の遙か上の方で歌つてるのが聞えたが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私の逍遙に驚いて飛びたつのを見た...
三好達治 「霾」
...われは逍遙子が縱令(たとひ)その量をせばめずとも...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...(明治二十五年三月)早稻田文學の後沒理想逍遙子おほいに後沒理想の論を説き...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...將た逍遙教を説くべきかを知らねど...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...きのふラアゲヰッツの丘の上より遙(はるか)に初対面せしときより...
森鴎外 「文づかひ」
...遙かな母屋の方から...
吉川英治 「江戸三国志」
...遙か下に煙つて見ゆる溪の川原も...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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