...付けられさうもないには違ひなし...
芥川龍之介 「雑筆」
...我々のやった間違いを丁寧に譲り合ったのを見て...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...雪の原は一面に白皚々(はくがいがい)としているがその中に長々と一筋の川が流れていてそこだけ色が違っているというのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...こゝに斃(たお)れている武士は此の文の宛名にある「図書」と云う者に違いない...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...** 真理・真理性――学問性は之の獲得に外ならなかった――の相違を...
戸坂潤 「科学方法論」
...恐らく氏にとっても常識的には、資本主義の如きものの弊害は云うまでもなく良くないものであり、之に反して科学(主に自然科学のことだが)は立派なものである、からに相違ない...
戸坂潤 「読書法」
...見当違ひの議論する人ありとて何事もただ首肯(うなず)くのみにてその非をあぐる勇気もなし...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...けれども年歯(とし)の違だか段の違だか...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...好み好みによって取捨(しゅしゃ)が定まるがどちらも良いものであるに相違なく...
野村胡堂 「楽聖物語」
...京姫は妙に喰い違った心持で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...僕はきっと夢を見て来たのに違いない...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...彼女に語って聞かせることを彼女に約束していたに違いない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...兄に向かいてかばかりの大事に与(くみ)せしは全く妾の心得違いなりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...亡霊やら仲違(なかたが)いやら思い出がありすぎます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...私のこの考察はまだ間違っているのではなかろうか...
三木清 「語られざる哲学」
...月に十圓違ひではあるが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...暫(しばら)く黙っていた鸚鵡は又もや頭を低く下げて前と同じ声の同じ節で違った歌を唄い出した...
夢野久作 「白髪小僧」
...必ず収穫五分の一の小作料をもってその収入としたに相違ないと考える...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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