...「そんなにお気に召すなら、見本として、もっと持参してまいりましたものを」「そうじゃったなあ...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...それを見本として雛形(ひながた)を作る...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...矮鶏の見本として上乗のものがある...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ついでながら見本としてこの絵本の第一ページの文句だけを紹介する...
寺田寅彦 「火事教育」
...思想的エーヤポケットを充たすエーテル的サブスタンスの見本としてのシェストーフ的なものが問題だったのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...又ヘーゲル(G. W. F. Hegel)の自然哲学(自然の弁証法)の見本として役立ったのも実は又之である...
戸坂潤 「辞典」
...という見本として矢張国家的存在であるのだろう...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...現に見本として、誰が書いたかわからないが、昨日借りて置いた素人(しろうと)うつしの一冊「花がたみ」というのから比べると、自慢ではないが、自分の方がずっと出来がよい、絵をうつすにしても、本文を頭に入れて置いてかかるから、作中の人々の気持が多少乗り移るように感じてなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...希望者には実費で頒(わか)ちますから見本としてお持ち帰り下さいというようにしなければ会の性質が分らない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...たとえばはじめ薩州物産の見本として山藍を...
服部之総 「志士と経済」
...すぐ前の階程の見本として「書生気質」を思ひ出すのである...
水野葉舟 「言文一致」
...優雅な日本の姿を欧米に紹介するための写真外交の見本として...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...隆ちゃんには見本として出来て来たとき真先に送りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日常性の見本として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...内地を見本としてはいけない...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...同技師が見本として提出したる二個の漁業用爆弾が過って炸裂し...
夢野久作 「爆弾太平記」
...僕は氏が自(みづか)ら傑作なりとして世に出した「戦争」と題する長篇の中の一聯(れん)を見本として紹介する...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...見本として送って来た品に過ぎないのでございます...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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