...中には「差当り第一巻を見本として送られ度(たく)...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...「そんなにお気に召すなら、見本として、もっと持参してまいりましたものを」「そうじゃったなあ...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...見本として一枚ひきぬいた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...それを見本として雛形(ひながた)を作る...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...矮鶏の見本として上乗のものがある...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...他の凡ての対象の見本としての資格を有つが故に初めて択ばれたのである...
戸坂潤 「科学方法論」
...又ヘーゲル(G. W. F. Hegel)の自然哲学(自然の弁証法)の見本として役立ったのも実は又之である...
戸坂潤 「辞典」
...という見本として矢張国家的存在であるのだろう...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...現に見本として、誰が書いたかわからないが、昨日借りて置いた素人(しろうと)うつしの一冊「花がたみ」というのから比べると、自慢ではないが、自分の方がずっと出来がよい、絵をうつすにしても、本文を頭に入れて置いてかかるから、作中の人々の気持が多少乗り移るように感じてなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...其方を卑怯者の見本として...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...優雅な日本の姿を欧米に紹介するための写真外交の見本として...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...ある日本の作家が女性の洗練された話術の感覚の見本としてほめていたが...
宮本百合子 「映画女優の知性」
...アメリカ作家のキャパシティーのタイプの見本として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日常性の見本として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうしてそれを見本として民衆が何千何万と作り得たとする...
柳宗悦 「工藝の道」
...見本としてこの本に入れたく...
柳宗悦 「和紙十年」
...是を単なる見本として抜出して実験に供する...
柳田国男 「木綿以前の事」
...見本として送って来た品に過ぎないのでございます...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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