...その点だけは密になる道理である...
井上円了 「おばけの正体」
...におったことのない妙なにおい!それも道理であった...
海野十三 「火星兵団」
...道理で、何処かで見覚えのある顔立ちだと思っていた...
海野十三 「深夜の市長」
...でもお玉が惚(ほ)れるのも道理で御座いますよ...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...自分で自分を安っぽくする道理である...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...道理で!――さうでしたわねえ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...という事は力学者を待たずとも見やすい道理であるが...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...わからないのが道理でございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...道理で真闇(まっくら)であった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...道理で腹加減が昼近いと思いましたが――」「あんな野郎だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...肥料一つでとてもちがうんだぜ」道理で...
林芙美子 「お父さん」
...手引草だけでは事が運ばなんだも道理であった...
久生十蘭 「玉取物語」
...「道理で細君が、うちの人はケチでやりきれないと云つて滾してゐたつけ...
牧野信一 「スプリングコート」
...非常に珍重されることとなったのも道理である...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...主人も呆(あき)れたように「道理で今朝の飯なんぞは心(しん)があって生米(なまごめ)を噛(かじ)るようだ...
村井弦斎 「食道楽」
...「こんなふうに田舎者であることが少し直りましてから」と女の言うのも道理であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...道理で君だけが来なかった訳だ...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...道理で……」と万太郎は笠をめぐらしながら...
吉川英治 「江戸三国志」
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