...――道理でしっかりしてるたあ思っただが...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...琵琶法師と言っては……耳が二つあるばかりだ……道理で返事がない...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...道理で、このへやには、電灯がついているのだ...
江戸川乱歩 「影男」
...実は僕はあの殺された女を知っているのだ」「エ、エ、知っていたのか、道理で、さっき正岡氏に聞かれた時、君はどこかで見たような顔だと答えたんだね」「ウン、あの時はまだハッキリ思い出せなかったのだよ...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...道理でどうもへんだと思ったよ...
江戸川乱歩 「大金塊」
...道理で、女伴(おんなづ)れの外国人が闘牛券仲買所(レベンタ)へ切符を買いに行くと、最初から出口へ近い座席を選ぶように忠告される...
谷譲次 「踊る地平線」
...自分で自分を安っぽくする道理である...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...もう一と頃の元気がないのも道理であるとは云ふものの...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...縮こまっていた方がよくねつかれる道理で...
豊島与志雄 「女人禁制」
...道理で腹加減が晝近いと思ひましたが――」「あんな野郎だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其の後ウラスマルの新鮮な恋が何う進んでゐるかを実際に知る事が出来なかつたのも道理であるが...
松永延造 「アリア人の孤独」
...「こんなふうに田舎者であることが少し直りましてから」と女の言うのも道理であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...道理でもあるがあさましいと真相を知らない中将にこう思われている源氏は気の毒である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...道理でひどく静かになったと思った...
森鴎外 「カズイスチカ」
...しばしばこれへ渡って日を過し夜を明かすことになればそんな粗笨(そほん)な形容では自他を分つことができなくなる道理である...
柳田國男 「地名の研究」
...道理である...
吉川英治 「剣の四君子」
...道理で、この二、三日は、各(めいめい)が手紙を多く書いていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『――道理で、何処(どこ)となく、浪人くさい男じゃと思ったら、あれが岡野治太夫のせがれか...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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