...哀れな道具立てによってではあるが...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...亀之介が一所懸命にお道具立てした最後の欺瞞も...
海野十三 「地獄の使者」
...これ等の道具立ては半ば口髭でおおわれているのでいかめし気に見えた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...第四にはセットの道具立てがあまり多すぎて...
寺田寅彦 「映画時代」
...あごの不精ひげに背の子等は必要で有効な道具立てでなければならない...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...これらの経験を総合して知識とし知識を総合して方則を作るまでには種々な抽象的概念を構成しそれを道具立てとして科学を組み立てて行くものである...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...題目の旗をさして片鎌鎗という道具立てが無いだけに...
中里介山 「大菩薩峠」
...第三の話の選手「道具立てが奇抜だから話が奇抜だとは限りません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...五臟(ざう)六腑(ぷ)へ沁み渡りますぜ」「怪談噺(くわいだんばなし)てえ道具立てぢやないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大袈裟(おおげさ)な道具立てと...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...そうまで道具立てが揃っていて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ルイ十六世は眼も鼻も口もすべて道具立ての大きな寛濶な容貌で...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...蒸せかえるようなペンキ画の道具立て...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...阿父は道具立てばかりが依然として艶々しい独り舞台で腕組をしてゐるのが目立つた...
牧野信一 「熱海線私語」
...突嗟に何かその道具立てに因みある噺を考えださなければならなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...休み居る」此が其水の「め組の喧嘩」の同じく八つ山下の道具立てで...
正岡容 「山の手歳事記」
...漱石そっくりの道具立てと輪廓とで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「我々が死をとりまくあの恐ろしげな顔付や道具立てこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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