...道傍(みちばた)に身体をなげだして...
海野十三 「人造人間の秘密」
...一旦戸締りをした格子を開けて家の前の道傍(みちばた)に蹲踞(うずく)まりながら小便をする...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...道傍に何々塚の立つなどあり...
寺田寅彦 「半日ある記」
...道傍過ぐる者行人に問えば...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...あたかも道傍の石地蔵尊に向かって講談を試むるがごとく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...駕屋が、恐る恐る、駕を人々のところから引出して、道傍で、不安そうに、囁き合っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...道傍(みちばた)の水溜には鰕(えび)の泳いでいるのが見える...
中島敦 「環礁」
...道傍のウカル樹の幹に手を突いて身體を支へ...
中島敦 「環礁」
...所詮(しょせん)己は牛にふみつぶされる道傍(みちばた)の虫けらのごときものにすぎなかったのだ...
中島敦 「李陵」
...道傍(みちばた)に二...
新渡戸稲造 「自警録」
...子供が道傍の肥溜の中に逆さに落っこちて...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...道傍にいつも変らずいる乞食あり...
南方熊楠 「十二支考」
...一太は道傍の石ころを蹴飛ばしては追いかけて歩いたが...
宮本百合子 「一太と母」
...われ知らず道傍(みちばた)の灌木の茂みへ身を隠した...
山本周五郎 「菊千代抄」
...「屋敷町の道傍(みちばた)でね...
山本周五郎 「季節のない街」
...その道傍(みちばた)のひとところに...
山本周五郎 「ひとごろし」
...今日が只今この道傍(みちばた)で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...道傍(みちばた)に蹴り棄てても見せようものを……」「シッ……お声が……」二人はそのまま人ごみに紛れて左右に別れた...
夢野久作 「名娼満月」
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