...道傍には、農家の少女ありて、鼓を打ちて舞へり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...「どうしたんです」帆村は道傍(みちばた)に立っている人のよさそうな内儀(おかみ)さんに訊(たず)ねた...
海野十三 「赤外線男」
...彼女は家の前の道傍で...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...鋪装(ペイヴ)してない歩道傍(わき)の土を踏まなければなりません...
谷譲次 「踊る地平線」
...一旦戸締りをした格子を開けて家の前の道傍(みちばた)に蹲踞(うずく)まりながら小便をする...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...道傍(みちばた)の畑で芋を掘上げている農夫に聞いて...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...鶴見を越えると、道傍の、茶店などは起き出ていて、煙が低く這っていたし、いろいろの朝らしい物音が聞えかけてきた...
直木三十五 「南国太平記」
...道傍のウカル樹の幹に手を突いて身体を支へ...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...道傍清泉所々に湧く...
長塚節 「草津行」
...予和歌山近傍岩瀬村の街道傍の糞壺の中に...
南方熊楠 「十二支考」
...もがく男を道傍(みちばた)の立木の蔭へ...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...われ知らず道傍(みちばた)の灌木の茂みへ身を隠した...
山本周五郎 「菊千代抄」
...いきなり道傍の飲屋へとびこんだ...
山本周五郎 「七日七夜」
...木内さんのうちはもうすぐそこだぜ」木内桜谷は道傍(みちばた)の古材木に腰を掛け...
山本周五郎 「へちまの木」
...猛烈な腹痛と共に代る代る道傍に跼(かが)み始めたので...
夢野久作 「近世快人伝」
...そのノートを道傍の糞溜(くそだめ)の中に投込んでしまいましたが...
夢野久作 「スランプ」
...ちょうど姪浜(ここ)から程近い道傍(みちばた)の海岸側に在る山の裾に石切場が御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その道傍(みちばた)の松の根方や...
吉川英治 「新書太閤記」
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