...たった一つの道しるべのひもがなくなったのです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...道しるべのひもなんかなくっても...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...夜はその暗い一線が道しるべとなったから...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...分け入つても分け入つても青い山しとどに濡れてこれは道しるべの石炎天をいただいて乞ひ歩く放哉居士の作に和して鴉啼いてわたしも一人生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり(修証義)生死の中の雪ふりしきる木の葉散る歩きつめる昭和二年三年...
種田山頭火 「草木塔」
...昔は五月蠅(ごがつばえ)と書いてうるさいと読み昼寝の顔をせせるいたずらものないしは臭いものへの道しるべと考えられていた...
寺田寅彦 「自由画稿」
...その傾斜が唯一の道しるべである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...六阿弥陀と大師堂へ行く道しるべの古い石が残っている...
永井荷風 「放水路」
...そこで迷児の道しるべの前に立っていた米友が...
中里介山 「大菩薩峠」
...いきなり飛び上って道しるべの上へ突立って見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...時にとっての好(よ)き道しるべと...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お休み」や「菩提樹」や「春の夢」や「道しるべ」や「辻(つじ)音楽師」に匹敵する美しい歌が他にあったであろうか...
野村胡堂 「楽聖物語」
...己れの道しるべを見る如し...
林芙美子 「浮雲」
...わたしの唯一の道しるべとして...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...九品仏道と古風な石の道しるべについて行ったら...
宮本百合子 「金色の秋の暮」
...すなわち精霊(しょうりょう)と家々の神の道しるべであったこと...
柳田國男 「地名の研究」
...「どうもありがとうございました」竹童はその道しるべより...
吉川英治 「神州天馬侠」
...是ヨリ三十一町奥之院道谷川橋の断崖(きりぎし)の際(きわ)にある道しるべ石の文字が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...道しるべのように雨引観世音と刻んだ小さい碑があった...
若杉鳥子 「旧師の家」
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