例文・使い方一覧でみる「遑」の意味


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...只今(ただいま)それを申上(もうしあ)げている(いとま)はございませぬ...   只今それを申上げている遑はございませぬの読み方
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」

...席の温まるもない位であつた...   席の温まる遑もない位であつたの読み方
海野十三 「心靈研究會の怪」

...「……呀ッ……」と声を立てる(いとま)もなく...   「……呀ッ……」と声を立てる遑もなくの読み方
海野十三 「地球盗難」

...寝入ったように見えた師匠はまんじりともせずに聴いていてくれたのであるおよそかくのごとき逸話(いつわ)は枚挙に(いとま)なくあえて浄瑠璃の太夫や人形使いに限ったことではない生田(いくた)流の琴や三味線の伝授においても同様であったそれにこの方の師匠は大概(たいがい)盲人の検校であったから不具者の常として片意地な人が多く勢い苛酷(かこく)に走った傾(かたむ)きがないでもあるまい...   寝入ったように見えた師匠はまんじりともせずに聴いていてくれたのであるおよそかくのごとき逸話は枚挙に遑なくあえて浄瑠璃の太夫や人形使いに限ったことではない生田流の琴や三味線の伝授においても同様であったそれにこの方の師匠は大概盲人の検校であったから不具者の常として片意地な人が多く勢い苛酷に走った傾きがないでもあるまいの読み方
谷崎潤一郎 「春琴抄」

...慈親に受けし養育の恩を酬ゆるなく...   慈親に受けし養育の恩を酬ゆる遑なくの読み方
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」

...そこの退屈さを考えている(いとま)もないほど混乱しきっていた...   そこの退屈さを考えている遑もないほど混乱しきっていたの読み方
徳田秋声 「黴」

...必ずしもその説の異同を問うに(いとま)あらざるなり...   必ずしもその説の異同を問うに遑あらざるなりの読み方
徳富蘇峰 「吉田松陰」

...(特に社会科学・歴史科学の情勢について必要な程度にさえ触れるがなかったことは遺憾である...   (特に社会科学・歴史科学の情勢について必要な程度にさえ触れる遑がなかったことは遺憾であるの読み方
戸坂潤 「現代日本の思想対立」

...維新当時は国事多端にして政府はなほ市井の風俗を顧(かえりみ)る(いとま)なかりしかば画工は憚(はばか)る処なく女湯の内部または『田舎源氏』の遊戯に見立てて御殿女中の裸体雪合戦を描く事を得たり...   維新当時は国事多端にして政府はなほ市井の風俗を顧る遑なかりしかば画工は憚る処なく女湯の内部または『田舎源氏』の遊戯に見立てて御殿女中の裸体雪合戦を描く事を得たりの読み方
永井荷風 「江戸芸術論」

...今思い起すかれこれも送迎に(いとま)なきまで...   今思い起すかれこれも送迎に遑なきまでの読み方
夏目漱石 「幻影の盾」

...筆にも記(しる)しがたき語風の異同は枚挙(まいきょ)に(いとま)あらず...   筆にも記しがたき語風の異同は枚挙に遑あらずの読み方
福沢諭吉 「旧藩情」

...もはや我が身も自ら顧みるに(いとま)あらず...   もはや我が身も自ら顧みるに遑あらずの読み方
福沢諭吉 「日本男子論」

...未校字...   未遑校字の読み方
森鴎外 「伊沢蘭軒」

...前後を顧みる(いとま)なく...   前後を顧みる遑なくの読み方
森鴎外 「舞姫」

...かの公務になき相沢を見ざりしかば...   かの公務に遑なき相沢を見ざりしかばの読み方
森鴎外 「舞姫」

...あらい呼吸が鎮まるにはやや(いとま)があったが...   あらい呼吸が鎮まるにはやや遑があったがの読み方
吉川英治 「新書太閤記」

...近年だけの武蔵に関する著述だけでも枚挙(まいきょ)に(いとま)がないといっていい...   近年だけの武蔵に関する著述だけでも枚挙に遑がないといっていいの読み方
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」

...その後発見のために海外へ乗り出して行ったイタリア人は枚挙にがないと云われる...   その後発見のために海外へ乗り出して行ったイタリア人は枚挙に遑がないと云われるの読み方
和辻哲郎 「鎖国」

「遑」の読みかた

「遑」の書き方・書き順

いろんなフォントで「遑」


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