...君は此際に君自身の過敏な自意識をも勘定に入れて考へる必要がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...「毎日」の行動に就いて少からず神経過敏な態度を見せて...
石川啄木 「菊池君」
...衰弱した神経には過敏な注射が必要だ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...基督教は情性を過敏ならしむるが故に悲哀を感ぜしむるまた従(したがっ)て強し...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...六 軽浮なる婦人論者を戒めて真摯なる研究を望む日本の浅薄なる空想家は独逸(ドイツ)もしくはスカンジナビヤ辺の神経過敏なるものが...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...そこで君は恰も自分の過敏な注意力を寧(むし)ろ嫌悪する様ないやな顔をして鬱ぎ込んで了(しま)った...
大阪圭吉 「花束の虫」
...極めて神経過敏な自分は...
武田麟太郎 「現代詩」
...大抵(たいてい)神経過敏な緊張か...
寺田寅彦 「電車と風呂」
...况んや是れと同時に第三者に對する外交關係漸く過敏ならむとしたるに於てをや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...近代人的な過敏な神経と...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...僕の神経はこういう点において自分でも驚ろくくらい過敏なのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...適度の睡気と冷気は過敏な神経をほどよく鎮静してくれ...
久生十蘭 「海豹島」
...なにかそのことを口に出して友の過敏な神経を興奮させることを避けるだけの落着きを失わなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...幾分悲しく腹立たしい過敏な視線が...
宮本百合子 「異性の友情」
...過敏な神經がそこへみんな集まり出した...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...神経過敏な連中ばかりが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...北条幕府の過敏な神経もここらにはほとんど見えない...
吉川英治 「私本太平記」
...過敏なほどに感じさせられた...
和辻哲郎 「地異印象記」
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