...實際天分に對する神經過敏なる顧慮を缺くことは第一流の天才に共通なる特徴のやうに思はれる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...「毎日」の行動に就いて少からず神經過敏な態度を見せて...
石川啄木 「菊池君」
...僕の過敏な心と身体とは荒んでいるのだ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...衰弱した神経には過敏な注射が必要だ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...あの神経過敏な斎藤勇がいくら身に覚えがないといって...
江戸川乱歩 「心理試験」
...非常に神経過敏な...
江戸川乱歩 「心理試験」
...六 軽浮なる婦人論者を戒めて真摯なる研究を望む日本の浅薄なる空想家は独逸(ドイツ)もしくはスカンジナビヤ辺の神経過敏なるものが...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...極めて神経過敏な自分は...
武田麟太郎 「現代詩」
...こういう批評は恐ろしく無責任な冷酷なものとして神経過敏な出品者の不快な反感を買うかもしれない...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...なぜなら私の妻はとても神経過敏な女ですから...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...况んや是れと同時に第三者に對する外交關係漸く過敏ならむとしたるに於てをや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...過敏な感受性をそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の精神は過敏な反応を現わした...
豊島与志雄 「二つの途」
...一見人をして恐怖を感ぜしめるほど陰険な顔もなければまた神経過敏な顔もない...
永井荷風 「寺じまの記」
...そうして半ば彼の過敏な神経を悲しんだ...
夏目漱石 「行人」
...こういう過敏な娘なので...
久生十蘭 「ハムレット」
...過敏な咽喉を害しないように出来ておりますので……」「ウン...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...過敏な神経が静まると共に...
和辻哲郎 「地異印象記」
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