...創造の過敏なる神經を攪亂する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...實際天分に對する神經過敏なる顧慮を缺くことは第一流の天才に共通なる特徴のやうに思はれる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それにも拘らず常に自己解剖の要求に促されて始終「俺」の事を語らずにゐられなかつた――俺の事を語りながらその過敏な自意識を嗤つて「忘我」の心を求めずにゐられなかつた――その矛盾も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...過敏な神経や過量な人為的知見にわずらわされず...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...素人的に過敏なのだというかも知れない...
石川欣一 「比島投降記」
...僕の過敏な心と身体とは荒んでいるのだ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...私の余りにも神経過敏な想像を笑わないで下さい...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...あの神経過敏な斎藤勇がいくら身に覚えがないといって...
江戸川乱歩 「心理試験」
...非常に神経過敏な...
江戸川乱歩 「心理試験」
...こういう批評は恐ろしく無責任な冷酷なものとして神経過敏な出品者の不快な反感を買うかもしれない...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...少なからず神経過敏なほうであったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...况んや是れと同時に第三者に對する外交關係漸く過敏ならむとしたるに於てをや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...况んや是れと同時に第三者に対する外交関係漸く過敏ならむとしたるに於てをや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼の精神は過敏な反応を現わした...
豊島与志雄 「二つの途」
...兄の繊細な恐ろしい過敏な神経質なものの見かたは...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...こういう過敏な娘なので...
久生十蘭 「ハムレット」
...福太郎は元来こんなに神経過敏な男ではなかった...
夢野久作 「斜坑」
...北条幕府の過敏な神経もここらにはほとんど見えない...
吉川英治 「私本太平記」
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