...何となく絹の上っ面を辷って...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...水刷毛を刷いただけでは上っ面ばかりで充分に水気が絹に滲まないので...
上村松園 「昔のことなど」
...そとに居た時のように人の皮膚の上っ面がヒリヒリするくらいでなく...
大杉栄 「獄中消息」
...上っ面は平凡な句であるにかかわらず...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...けれども上っ面がテカテカ光っていて...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...上っ面な賞讃と激励で玩具にされているような気がして...
林不忘 「安重根」
...才走って見えるのは上っ面だけ...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...ほんの上っ面の財産だけでも五百万ドルをくだるまいということだった...
久生十蘭 「復活祭」
...それは建物の上っ面になすった塗料だけのことで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ちょっとばかり学問の上っ面でも噛らせてみるがいい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...兎に角上っ面で熱心になっていた...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...そんなことはみんな上っ面の問題で...
山本周五郎 「風流太平記」
...こんな上っ面の見方ばかりでは駄目である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その全身の表現はその上っ面の表現機関たる眼や口や身ぶりはもとより...
夢野久作 「鼻の表現」
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