...お前が心窃(ひそ)かに恥じねばならぬような過大な報償を贈ってよこす...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それらの星の大多数はその距離の過大なためにその運動が認められないのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...現時の世界に於て何處如何なる國の人民も過大なる軍事費の爲めに膏血を絞られざるはなし...
石川啄木 「雲間寸觀」
...征服階級はその過大なるあるいは異常なる生の発展に苦悩し出して来た...
大杉栄 「生の拡充」
...人は自分の持たぬものを見るのに過大な影を置くもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...近代楽における個性の過大な強調や...
野村胡堂 「楽聖物語」
...もし過大な土地が耕作に取られると...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...なお一般死亡率を過大ならしめるように思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ついには過大な商業的富の自然的必然的結果たる衰滅の運命を免れ得ないのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...猶進んで西洋の文化が眞に味はれるやうにならうと云ふのは隨分過大な望みである...
森林太郎 「鼎軒先生」
...過大な聲をかけられる氣がして...
吉川英治 「折々の記」
...その小心が抱いた過大な大望のせいだと気づいた...
吉川英治 「私本太平記」
...自己の功には過大な期待を持ちすぎるものではあったが...
吉川英治 「私本太平記」
...過大な恩賞に次ぐ抽賞とは何ごとか...
吉川英治 「私本太平記」
...それに対する過大なうわさが聞え渡ったので...
吉川英治 「新書太閤記」
...過大な犠牲をここで払うことの非を説いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...紙幣の減価をその分量の過大なるに帰せずして...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...この過大な要求に対してスルタン側の意見は二つに分れた...
和辻哲郎 「鎖国」
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