...その時期の過半は一種の花柳病の爲めに入院してゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...長篇小説の多くが尻切蜻蜒(しりきれとんぼ)である原因の過半はこれである...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...過半はもう木の幹からおりて...
江戸川乱歩 「影男」
...成童以後生活の過半は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...砲員の過半はそなたを顧みつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...又その忙しさの過半は...
夏目漱石 「それから」
...また一つ迷宮入りが殖えたと州民の過半は...
牧逸馬 「双面獣」
...過半は西洋の歌であるので我々にはよくわからぬ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...此の集收むるところの作品の過半は今日までに發表したる余の作品中最も厭ふべく忌むべきものと自(みづから)おもへるところのものにしていづれは昨日の事の悔まれぬはなきが中にもかゝる作品を出(いだ)せし事は就中余の不快とするところなり...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...安身立命の地を得ないのも過半は外見張り主義に原因しています...
村井弦斎 「食道楽」
...会葬者は甚だ衆く過半は医師で総髪又は剃髪であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其過半は氏名を明にすることが出来る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...共に入学した五十四人の過半は純乎(じゅんこ)たる漢学諸生だから...
森鴎外 「渋江抽斎」
...高瀬舟に乘る罪人の過半は...
森鴎外 「高瀬舟」
...高瀬舟に乗る罪人の過半は...
森鴎外 「高瀬舟」
...其過半は現に住んで居るのです...
柳田國男 「蒼海を望みて思ふ」
...女の為(な)す事の過半は模倣であるというのは決して女の本性(ほんしょう)ではなく...
与謝野晶子 「産屋物語」
...市内の目ぼしい家屋の過半は此(この)二人種の所有である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索