...沖縄五十万の人民のうち過半は女子であります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...その時期の過半は一種の花柳病の爲めに入院してゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...過半は斷念したこの事業であるから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...過半はもう木の幹からおりて...
江戸川乱歩 「影男」
...彼等の過半は、ある事情のため古河に加担しているのですから、十分骨を折って事実の真相を告げ、彼等の妄を打ち破らねばなりませんぞ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...他所から這入(はい)る人の過半は遊びに行くので...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...砲員の過半はそなたを顧みつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...又その忙しさの過半は...
夏目漱石 「それから」
...過半は西洋の歌であるので我々にはよくわからぬ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...良吉は一日の過半は机の前に首垂れてゐる...
正宗白鳥 「母と子」
...此の集收むるところの作品の過半は今日までに發表したる余の作品中最も厭ふべく忌むべきものと自(みづから)おもへるところのものにしていづれは昨日の事の悔まれぬはなきが中にもかゝる作品を出(いだ)せし事は就中余の不快とするところなり...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...安身立命の地を得ないのも過半は外見張り主義に原因しています...
村井弦斎 「食道楽」
...其過半は氏名を明にすることが出来る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...高瀬舟に乘る罪人の過半は...
森林太郎 「高瀬舟」
...高瀬舟に乗る罪人の過半は...
森鴎外 「高瀬舟」
...見ればその過半は単なる写真的な絵に過ぎなく...
柳宗悦 「北九州の窯」
...其過半は現に住んで居るのです...
柳田國男 「蒼海を望みて思ふ」
...市内の目ぼしい家屋の過半は此(この)二人種の所有である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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