...窓の下を過ぐるを見て...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そこで、茶屋から提灯と傘(からかさ)とを借りて、真っ暗の所を深林の中に向かい、ソロソロ歩いて来たが、二、三丁過ぐると、さきの方に薪(たきぎ)の小屋がある...
井上円了 「おばけの正体」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...かえって過ぐる日の数々の誇張的な懐疑は...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...余りに了解しやすき諧謔(かいぎゃく)及び辛辣(しんらつ)に過ぐる諷刺とを喜ぶ事なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...やがて女はわが身を送出でて再び葡萄棚の蔭を過ぐる時熟(みの)れる一総(ひとふさ)の取分けて低く垂れたるを見...
永井荷風 「葡萄棚」
...この道は、過ぐる夜、蛇滝(じゃたき)の参籠堂を出た机竜之助の駕籠が、そこで、小雨と、月の霽間(はれま)と、怪霧と、天狗と、それから最後に弁信法師の手引によって救われた甲州街道のうちの一つの隠し道であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...家門を過ぐるとも入らず...
中里介山 「大菩薩峠」
...その高きに過ぐる頭(かしら)を取って押さえ...
福沢諭吉 「日本男子論」
......
前田普羅 「普羅句集」
...俄(にわ)かに俳句をものせんとしてその語句の簡単に過ぐるを覚ゆ...
正岡子規 「俳諧大要」
...おほかたの荻(をぎ)の葉過ぐる風の音もうき身一つに沁(し)むここちしてこんなことを口ずさんでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...過ぐる夜の水鏡山荘を思いうかべ...
吉川英治 「三国志」
...過ぐる六月七日、ここを夜討ちせんと、宮将軍が密々な令を廻したとき、楠木の手勢は、奈良から宇治口をとって、あきらかに六波羅の背後へうごきを見せたものではございませぬか」「そうだ...
吉川英治 「私本太平記」
...「過ぐる十七日の御退去以来...
吉川英治 「新書太閤記」
...年三十を過ぐるや...
吉川英治 「新書太閤記」
...弦之丞の過ぐるを見ると同時に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かくて過ぐる二十年の間...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索