...時が過ぎゆくままに実りがもたらされるのをじっと待つだけで...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...近く我が舟のほとりを過ぎゆく時...
大町桂月 「鹿島詣」
...過ぎゆくすべての時代を通じてこれ以上に神々しくあることは決してないであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...刻々に過去の心象を変化させつつ過ぎゆくのであるが...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...そして耳慣れた曙(あけぼの)の音が、遠い鐘、過ぎゆく小舟、水のしたたる二本の櫂(かい)、道行く人の足音が、二人に生きてることを思い起こさせながら、それを二人に味わわせながら、そのまどろめる幸福を、乱すことなく愛撫(あいぶ)してゆく……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...過ぎゆく時(タイム)の歌を二人で聞き...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...十三 過ぎゆく光一つの防寨を守る混沌(こんとん)たる感情と情熱とのうちには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...明りの下を過ぎゆくは可愛いい可愛いい女の子彼女の恐(こは)い父親の...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...散りくる花をそれで受けとめ過ぎゆく春を惜しむ心で...
野口米次郎 「能楽論」
...ああ故郷にありてゆかず鹽のごとくにしみる憂患の痛みをつくせりすでに孤獨の中に老いんとすいかなれば今日の烈しき痛恨の怒りを語らんいまわがまづしき書物を破り過ぎゆく利根川の水にいつさいのものを捨てんとす...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...過ぎゆく夢の羽搏きにも破れるほど脆く細々と擦り減ったように見える時がありはしないか...
原民喜 「夢と人生」
...声のみ洩(も)らして過ぎゆくもをかしく...
樋口一葉 「あきあはせ」
...それは過ぎゆく時間だ...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...過ぎゆくものの落した姿のようにさみしく朧ろに霞んだ...
横光利一 「旅愁」
...その崖下を大貨車の過ぎゆく度に打震ふ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...過ぎゆく日の最後なる今日(けふ)の「失楽」よ...
與謝野寛 「失楽」
...彼女は日中の速かに過ぎゆく時間を算へて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...過ぎゆく浪人たちのほがらかな面(おもて)や服装を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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