...時が過ぎゆくままに実りがもたらされるのをじっと待つだけで...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...夕闇や螢過ぎゆく鼻の先と山根氏の言ふを聞けば...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...生命がなくなる!□過ぎゆくもの(死を前に)...
種田山頭火 「其中日記」
...刻々に過去の心象を変化させつつ過ぎゆくのであるが...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...過ぎゆく大きな影や...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...過ぎゆく時(タイム)の歌を二人で聞き...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明りの下を過ぎゆくは可愛いい可愛いい女の子彼女の恐(こは)い父親の...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...勢いの過ぎゆく気配のみが感じられる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...散りくる花をそれで受けとめ過ぎゆく春を惜しむ心で...
野口米次郎 「能楽論」
...ああ故郷にありてゆかず鹽のごとくにしみる憂患の痛みをつくせりすでに孤獨の中に老いんとすいかなれば今日の烈しき痛恨の怒りを語らんいまわがまづしき書物を破り過ぎゆく利根川の水にいつさいのものを捨てんとす...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...それは過ぎゆく時間なのだ...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...テーブルの上の古いランプの灯影(ほかげ)は一心に耳を傾けてゐる人達の横顔を画のやうに照してゐる……炎え盛る火と切りに降る雪と葡萄酒の香りとに抱かれて過ぎゆく冬の夜……を想つてゐた方がどれ位心に合ふか知れないと思ひました...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...こうして過ぎゆくうちにも松村教授との離のことがあって...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...たましひの奥の奥よりか空とほく過ぎゆくごとくわが胸にありてささやくごとくとらへんとすれど形なし...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...私から刻刻過ぎゆくものをこのときほどまだつよく感じたことはない...
横光利一 「夜の靴」
...それも過ぎゆく人の視線の美しさかもしれぬと...
横光利一 「旅愁」
...過ぎゆくものの落した姿のようにさみしく朧ろに霞んだ...
横光利一 「旅愁」
...彼女は日中の速かに過ぎゆく時間を算へて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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