...運慶が仁王を刻んでゐるのを見て来た所だよ」と云ふ返事があつた...
芥川龍之介 「寒山拾得」
...そこには運慶と湛慶との作に成る仁王像があつた...
相馬御風 「実物と模型」
...鎌倉では矢張運慶一派のものに見るべきものがあるが...
高村光太郎 「回想録」
...奈良に隠忍していた七条仏所がついに京都派を克服して、ついに康慶、運慶、湛慶というような巨匠を出し、鎌倉時代の写実的彫刻を完成した...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...十七日、辛未、霽、将軍家の御持仏堂の御本尊、運慶造り奉り、京都より渡し奉らる、開眼供養の事有る可し、信濃守行光奉行として其沙汰有り...
太宰治 「右大臣実朝」
...あの薬師の脇立になっております不動は、銘はありませんが、運慶か湛慶か、何人(だれ)か名ある仏師の作でありましょう、ちょいと変っております」傍にいた住職が云った...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...運慶か湛慶かの作と思いますが」「うん...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...三運慶(うんけい)が木材の中にある仁王(におう)を掘り出したと云われるならば...
寺田寅彦 「スパーク」
...面は拙うても、運慶の作、そうら笑った...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...運慶の刻(きざ)んだ十二神将の形をそのままであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...運慶は頭に小さい烏帽子(えぼし)のようなものを乗せて...
夏目漱石 「夢十夜」
...それで運慶が今日(きょう)まで生きている理由もほぼ解った...
夏目漱石 「夢十夜」
...これは運慶作の御丈(おんたけ)四尺五寸という大した仏像だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...運慶(うんけい)とか湛慶(たんけい)とかの作といはれるあらたかな不動明王樣が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不動堂の本尊が運慶とか湛慶(たんけい)とかの作で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不動堂の本尊が運慶とか湛慶とかの作で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...運慶の二王像が示すやうな健実な力は却て無智な支那労働者に遺つてゐると云ひたい...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...これは独り運慶のような名匠の精進(しょうじん)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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