...ずいぶんひどい迫害にも幾度も遇つたのですが...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...この時に国難に遭遇したんである...
大隈重信 「勢力の中心を議会に移すべし」
...その童女の遇ひし所に留まりまして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...………今日は珍しい事件に出遇(であ)った...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ひとたびこれに目をかけたるうえはなにほどの故障に遇うも決してこれを打ち棄つることなく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...一度遇えば、もう瞬時も離れ難くなるだろうから...
豊島与志雄 「聖女人像」
...即ち五十年目の奇遇であったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...自分の境遇の割にはずい分と種々(いろいろ)な人々と交際していたのですが...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...フレッドさんの境遇はギリシャ悲劇のようにパセティックなんだ」六右衛門さんが癇癪をおこしたような声をだした...
久生十蘭 「だいこん」
...鼻で遇(あし)らっていた男だが...
二葉亭四迷 「平凡」
...わたしはこの年になる迄「私」と云ふ名前の人に出遇つたことはない...
牧野信一 「祖母の教訓」
...凡ゆる吹雪に出遇へば出遇ふほど...
牧野信一 「浪曼的月評」
...その野蛮と穢辱にみちた境遇からロシア人民の歴史の発展とともに...
宮本百合子 「あとがき(『作家と作品』)」
...宮の恋に同情はしながらも姫君の現在の境遇を語ろうとしなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...子供の癖に一際違った境遇におかれていたが...
柳田国男 「故郷七十年」
...私は思ひ掛けない事に遇つて感極まつて涙が零(こぼ)れた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...よく世間の不遇な人々の中に聞くのは...
吉川英治 「新書太閤記」
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