...そのうえ被害民自身の運動は遅々として行き悩んでいる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...かたつむりのごとく遅々として地を往くほうが...
谷譲次 「踊る地平線」
...その割にしては郊外の発展はまだ遅々としているよ」「それああなた...
徳田秋声 「蒼白い月」
...前進は遅々として困難だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ロイドに手伝わせながら「退潮(エッブ・タイド)」遅々として進行中...
中島敦 「光と風と夢」
...人智によるその認識が遅々としているかということなのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...そして数世紀の間ほとんど人口が停止しまたはせいぜいのところ極めて遅々として増加しただけで眠っていたロシアの領土...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは遅々として進まなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...私は自分の誠実さによってだけ遅々としてものを理解し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...牛みな草を喰て遅々として水を渡り去る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...未だに遅々としている銀三に較べて...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...また学問は遅々として進まなかったのである...
柳田国男 「海上の道」
...存外に流行が遅々としていたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...みなさんの学問の遅々として進まぬことを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...船脚すこぶる遅々として根っから効なし...
山本笑月 「明治世相百話」
...遅々として天界で滅んでゐた...
横光利一 「静かなる羅列」
...まったく遅々として停ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...しかし改善は極めて遅々としているために...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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