...で、とんだ災難で、早瀬は参謀本部の訳官も辞した、と新聞には体裁よく出してあるが、考えて御覧なさい...
泉鏡花 「婦系図」
...ただ足あとをたよりにわいわいと追っかけてきたんだ」「とんだ災難(さいなん)にあったものだな」「まったくだ...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...「いや、それはだめだ、そんなことは出来ることじゃあねえ」「あの屋敷のことはいわないことだ、とんだ災難が、村の衆の頭の上にかかってくるだ」と、まっこうから反対の声をあげた者は、昔から代々この村に住んでいる人たちだった...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...ほんとに災難でございましたね」「とんだ災難さ...
田中貢太郎 「竇氏」
...私がそんないい加げんな事をいってから二日後(のち)にとんだ災難が起りましたの...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...――これはとんだ災難に遭ったものだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...「とんだ災難だったね...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...ちゃんと印形(いんぎょう)まで据(す)わっている」「それはとんだ災難...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうもとんだ災難でしてね」「どちらのお方でございますか」「高山の者なんですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...へたに口をわればとんだ災難にあわぬともかからぬと思ったからだ...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...「とんだ災難だったそうだね」「有難うございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本當に恐れ入ります」「とんだ災難だね」何んとなく落着きを矢つた主人に案内されて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本当に恐れ入ります」「とんだ災難だね」なんとなく落着きを失った主人に案内されて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女房が行ってるので日暮里の高橋へ行くと、昨夜女房は高橋の犬に鼻を咬まれたとてマスクしてゐる、とんだ災難...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「とんだ災難に遭いました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...その頃私の身にはとんだ災難が降りかかろうとしているらしいあたりの雲行であった...
牧野信一 「鬼涙村」
...ひと言だって口をききはしなかった」「とんだ災難(さいなん)さ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「とんだ災難(さいなん)を招(まね)いたがいまさらいたしかたもない...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
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