...思を遂ぐる能わず...
高木敏雄 「比較神話学」
...未練の最期を遂ぐるやうのことあらんには...
高山樗牛 「瀧口入道」
...重成法師之を新造して供養を遂ぐるの日...
太宰治 「右大臣実朝」
...ともかくに日頃の宿意を遂ぐると悦びて...
太宰治 「右大臣実朝」
...しかあらば此等の業を迅速に我は遂ぐるを得べからむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...中の一人他(ほか)よりも先んじ功を成し遂ぐる道を辯ぜん...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼らは必らずしも名を成し功を遂ぐるの一念よりして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...完全に仕遂ぐるものあらば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伯は未だ遽に政治的死亡を遂ぐるの癈人に非るなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...――――――――――――――――愛の始めしことを成し遂ぐるは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...されどこの度(たび)の訪問は初めて硯友社(けんゆうしゃ)の諸先輩を歴訪せし時とは異りて容易に望を遂ぐる事能はざりけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...これを成し遂ぐるところに妙味がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...己が功名利達の志を遂ぐるの好時機を作り...
蜷川新 「天皇」
...走者は正方形(前回の図を参照すべし)の四辺を一周せんとする者にして一歩もこの線外に出ずるを許さずしかしてこの線上において一たび敵の球に触るれば立どころに討ち死(除外(アウト))を遂ぐべし...
正岡子規 「ベースボール」
...のち怪死を遂ぐる事ちぬのうら波うらうらと...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...「善人なおもちて往生を遂ぐ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いつのまにかすっかり夏めいた六月のはじめに漸くその望みを遂ぐることが出来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...万民志を遂ぐる境に達しがたいことも事実である...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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