...その世界的野心を遂ぐるに汲々(きゅうきゅう)たる者は無い...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...思を遂ぐる能わず...
高木敏雄 「比較神話学」
...如何なる未練の最期(さいご)を遂ぐるやも測られず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...未練の最期を遂ぐるやうのことあらんには...
高山樗牛 「瀧口入道」
...母則ち素懐を遂ぐ...
太宰治 「右大臣実朝」
...ともかくに日頃の宿意を遂ぐると悦びて...
太宰治 「右大臣実朝」
...“Damsel,” said Gareth, as we must now call him, “say to me what ye like. I have undertaken to King Arthur to achieve your adventure, and I shall finish it or die in attempting it.”(譯)『姫よ』とゲーレス(今は本名を云ふが至當)が云つた、『心のまゝ何とでも云ひ玉へ(say to me what ye like)、余は既にアーサー王に對して御身の難を救ふの任に當つたれば(have undertaken to achieve your adventure)、それを遂ぐるか、試みて斃るゝか、孰れか一つ(I shall finish it or die in attempting it)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
... 290最後の望遂ぐる迄戰鬪續け止まざらむ』277 日の神...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかあらば此等の業を迅速に我は遂ぐるを得べからむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼らは必らずしも名を成し功を遂ぐるの一念よりして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...槍の力で遂ぐべき程の事柄であるは言うまでもない」クララは吾を透す大いなる眼を翻して第四はと問う...
夏目漱石 「幻影の盾」
...己が功名利達の志を遂ぐるの好時機を作り...
蜷川新 「天皇」
...これならなし遂ぐべき可能性が充分にある...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...悪人必ず往生(おうじょう)を遂ぐとの...
柳宗悦 「工藝の道」
...不思議なる運行を遂ぐる者として之れを見る...
山路愛山 「詩人論」
...いつのまにかすっかり夏めいた六月のはじめに漸くその望みを遂ぐることが出来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...万民志を遂ぐるという理想的な境地に達するためには...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
...衆生を「助け遂ぐる」ことはできない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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