...事実、我々は高い山脈の頂に達するのに、けわしい阪を登ったのであるが、遂に頂上に来た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...遂に讃美歌を歌ひ出した...
石川啄木 「鳥影」
...遂(つい)に点火した...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...われわれは自殺の誘惑に屈服することなく生を遂げるために...
田辺元 「メメント モリ」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...遂に我々は彼を有罪にすることは出来なかった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...遂に評定所(ひょうじょうしょ)において死刑の宣告を受けたり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そして遂には、私は彼女の姿を見失いがちで、茫漠たる海洋だけがはてしもなく広がってるのだった...
豊島与志雄 「書かれざる作品」
...遂初堂書目は全く書名と卷數だけを擧げた目録で...
内藤湖南 「支那目録學」
...遂に脆(もろ)くも瞼(まぶた)を閉じ水底(みずそこ)深く沈んで行った...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...遂(つひ)には泣(な)き疲(つか)れてしく/\と只(たゞ)聲(こゑ)を呑(の)んだ...
長塚節 「土」
...遂にオランダはレンブラントによって最も強く印象されるようになった...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...多婬の男子が妾など幾人も召使いながら遂に一子なきの例あり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...その後彼の工夫してゐた新しい詩のフォルムは遂に見出されなかつたのであつたらうか...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...遂にそこにあるそのままの女をうけ入れることであると思う...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...孔子も遣(や)つては見給へども、遂に行かず...
森鴎外 「渋江抽斎」
...遂にこれを還さなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...遂(つい)にその魔力を喪(うしな)わないどころか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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