...「遁辞」を使って話を逃げるのはやめてください...
...彼女は問題に対して常に「遁辞」する癖がある...
...彼は警察に呼び出されたが、「遁辞」して来なかった...
...弁護士はクライアントに「遁辞」することを勧めた...
...「遁辞」の才能のある人は、責任を逃れる方法を常に見つけることができます...
...さうして私は今でもこれを遁辞だとは思つてゐないのである...
阿部次郎 「帰来」
...遁辞や弥縫の答弁で天下公衆の耳目を掩うわけにはゆかぬ」と追及した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...然るになんのかんのと遁辞を構え...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...恐るべき鉄面皮の遁辞(とんじ)に過ぎないではないか...
太宰治 「惜別」
...意見もなく自信もなき人物の遁辞のみと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...父衛侯の返辞は単なる遁辞(とんじ)で...
中島敦 「盈虚」
...卑怯(ひきょう)な遁辞(とんじ)であろう...
中島敦 「光と風と夢」
...忙がしいから許してくれ玉えと云う余の返事には少々の遁辞(とんじ)が這入(はい)って居る...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』中篇自序」
...遁辞(とんじ)と言うもあまりはなはだしからずや...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...到底(とうてい)許すべからざるの遁辞(とんじ)のみ...
福沢諭吉 「教育の事」
...この口実遁辞(とんじ)を用いる者さえもなき世の中なれ...
福沢諭吉 「教育の事」
...全く無力の遁辞(とんじ)口実たるに過ぎず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...まだ胸に落んか」「君の云う事は皆遁辞(とんじ)だ」「何故」「そりゃ説明するに及ばん...
二葉亭四迷 「浮雲」
...咎(とが)められたと云ッて遁辞を設けて逃るような破廉耻(はれんち)的の人間と舌戦は無益と認める...
二葉亭四迷 「浮雲」
...五分間休んで来る――の遁辞が...
牧野信一 「読書と生活」
...あの及びがたく貴い人をひと目見た時に、その虚栄心がたちまちやるせなく燃え立って、嫉妬、憎悪、自蔑の心持を惹き起したわけで、つまり、恋とは単にそれに対する口実、遁辞、逃路にすぎないのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...これは遁辞だろうか...
山川方夫 「昼の花火」
...遁辞(とんじ)ばかりいわるるの...
吉川英治 「私本太平記」
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