...茶の間へ遁(に)げた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...遁げた抜けがらの巣を――窺(うかが)えば――――籠(こも)るのは...
泉鏡花 「薄紅梅」
...奥の一室(ま)に子供が寝かしてあるといふのを口実に巧(うま)く難を遁(のが)れたといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...出家遁世して以来...
太宰治 「新釈諸国噺」
...鶏(にわとり)が刮々(くわっくわっ)叫んで忙(あわ)てゝ遁(に)げる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...追(お)へば忽(たちま)ちに遁(に)げる鷄(とり)がどうかして狹(せま)く戸口(とぐち)を開(ひら)いてある穀倉(こくぐら)に好(この)む餌料(ゑさ)を見出(みいだ)して這入(はひ)らうとする時(とき)に其(そ)の狹(せま)い戸口(とぐち)が身(み)を入(い)るゝに足(た)りなければ徒(いたづ)らに首(くび)を(さ)し込(こ)んでは足掻(あが)いて/\さうして他(ほか)へ行(い)つて畢(しま)ふ...
長塚節 「土」
...月(つき)は反對(はんたい)に遁(に)げつゝ走(はし)つた...
長塚節 「土」
...俺(お)ら怒(おこ)つたつ位(くれえ)遁(に)げつちやあから」與吉(よきち)のいふのを聞(き)いて爺(ぢい)さんの憤(いか)りは和(やはら)げられた...
長塚節 「土」
...見遁(みのが)さず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「今度こそは遁(にが)しつこはねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小(ちひ)さい破片(はへん)でも見遁(みのが)さぬように注意(ちゆうい)してをります...
濱田青陵 「博物館」
...そこへ何かが来るとそら来たと遁げて行く等...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...ありふれた木遁(もくとん)の隠形(おんぎょう)でちょっときさまをからかってみたのだ」「ふらちなやつだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...四明(しめい)ヶ嶽(だけ)を越えればなお遁(のが)れる先はあろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...からくも彼の襲撃から遁れたが...
吉川英治 「平の将門」
...どうして上へ遁(のが)れだすことができよう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かれらは遁(のが)れることはできない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...遁(のが)れるように足は急いでいる――...
吉川英治 「柳生月影抄」
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