例文・使い方一覧でみる「遁」の意味


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...恰(あたか)も一度走(とんそう)せし兵士が...   恰も一度遁走せし兵士がの読み方
芥川龍之介 「開化の殺人」

...手を振つて之を斥けるよりも先づ眼を背けて其醜よりれむとする...   手を振つて之を斥けるよりも先づ眼を背けて其醜より遁れむとするの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」

...一人の友達の、かつて、深山越(みやまごし)の峠の茶屋で、凄(すさま)じき迅雷(じんらい)猛雨に逢って、(に)げも、引きも、ほとんど詮術(せんすべ)のなさに、飲みかけていた硝子盃(コップ)を電力遮断の悲哀なる焦慮で、天窓(あたま)に被(かぶ)ったというのを、改めて思出すともなく、無意識か、はた、意識してか、知らず、しかくあらしめたものである...   一人の友達の、かつて、深山越の峠の茶屋で、凄じき迅雷猛雨に逢って、遁げも、引きも、ほとんど詮術のなさに、飲みかけていた硝子盃を電力遮断の悲哀なる焦慮で、天窓に被ったというのを、改めて思出すともなく、無意識か、はた、意識してか、知らず、しかくあらしめたものであるの読み方
泉鏡花 「薄紅梅」

...もう(に)げる道もなければ...   もう遁げる道もなければの読み方
海野十三 「赤外線男」

...お父さまたちのお聞きにならないのを(に)げ出して来られて先の主人に投じられたので...   お父さまたちのお聞きにならないのを遁げ出して来られて先の主人に投じられたのでの読み方
鈴木三重吉 「桑の実」

...ぬらりと身をかわす、くらりとれる...   ぬらりと身をかわす、くらりと遁れるの読み方
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」

...ペレニウスは巨船によって羅馬を(のが)れ去ったのでありますが...   ペレニウスは巨船によって羅馬を遁れ去ったのでありますがの読み方
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」

...兄貴が誰だ/\といひながら裏戸へ出るとばた/\と五六人でげ出す足おとがした...   兄貴が誰だ/\といひながら裏戸へ出るとばた/\と五六人で遁げ出す足おとがしたの読み方
長塚節 「芋掘り」

...巡査(じゆんさ)でなくつたつて(に)げ出(だ)せば直(す)ぐ捉(つか)めえるやうに人(ひと)が番(ばん)してんのよ...   巡査でなくつたつて遁げ出せば直ぐ捉めえるやうに人が番してんのよの読み方
長塚節 「土」

...幾(いく)らか日(ひ)の明(あか)るさをも妨(さまた)げて居(ゐ)る其(そ)の濃霧(のうむ)から(のが)れようとするやうに間斷(かんだん)なく騷(さわ)いだ...   幾らか日の明るさをも妨げて居る其の濃霧から遁れようとするやうに間斷なく騷いだの読み方
長塚節 「土」

...彼女が三人のごろつきの手から(に)げられるように...   彼女が三人のごろつきの手から遁げられるようにの読み方
葉山嘉樹 「淫賣婦」

...被害者が倒れると共にそのまま走するのが自然である...   被害者が倒れると共にそのまま遁走するのが自然であるの読み方
松本泰 「P丘の殺人事件」

...1)Id. c. i. p. 172.かくて宗教的隠は頻々と行われ1)...   1)Id. c. i. p. 172.かくて宗教的隠遁は頻々と行われ1)の読み方
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」

...ここまでげ延びて...   ここまで遁げ延びての読み方
三上於菟吉 「雪之丞変化」

...先を争って(のが)れ出て行く寺僧の群れも見たが...   先を争って遁れ出て行く寺僧の群れも見たがの読み方
吉川英治 「新書太閤記」

...範宴世(とんせい)のよしを叡山(えいざん)へ伝えあげてもらいたい...   範宴遁世のよしを叡山へ伝えあげてもらいたいの読み方
吉川英治 「親鸞」

...あの時の難儀をどうにか(のが)れたと思うと...   あの時の難儀をどうにか遁れたと思うとの読み方
吉川英治 「鳴門秘帖」

...それをとり(に)がしたのではないか...   それをとり遁がしたのではないかの読み方
蘭郁二郎 「鱗粉」

「遁」の読みかた

「遁」の書き方・書き順

いろんなフォントで「遁」

「遁」の英語の意味

「遁なんとか」といえば?   「なんとか遁」の一覧  


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一時的救済   奠茶   魔魅  

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