...唯もう胸の逸興を写しただけで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...七日、丁酉、去る四日の弓の勝負の事、負方の衆所課物を献ず、仍つて営中御酒宴乱舞に及び、公私逸興を催す、以其次、武芸を事と為し、朝廷を警衛せしめ給はば、関東長久の基たる可きの由、相州、大官令等諷詞を尽さると云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...『手草にとる』程度の逸興で...
辰野隆 「書狼書豚」
...かういふ旅では珍らしい逸興だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...満庭の樹影青苔(せいたい)の上によこたはりて清夏の逸興遽(にはか)に来(きた)るを覚ゆる時...
永井荷風 「来青花」
...いかに逸興の詩人騒客(しじんそうかく)といえども...
中里介山 「大菩薩峠」
...風呂吹に酒一斗ある夜の会 木犀風呂吹や尊き親に皿の味噌 其北風呂吹を食へば蕎麦湯(そばゆ)をすすめ鳧(けり)陽山風呂吹の賛宏大になりにけり 平五郎ここで句会を催した逸興であるらしいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...また無限の逸興に駆られて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...心象上の放浪に任すより他は長風万里の彼方に鳴る逸興の夢も怪しまれると弱つて来るのであつた...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
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