...彼女は逸物のような美しさを持っている...
...芸術家たちは逸物をモチーフに多くの作品を制作している...
...オークションで高額の値段で逸物が落札された...
...彼は逸物のスポーツ選手として有名である...
...逸物を手に入れるために多くの人々が競い合っている...
...と十日ばかり取って置きの逸物に違いないが――風呂敷包み一つ乗らない...
泉鏡花 「婦系図」
...やはり稀代の逸物である磨墨(するすみ)という名馬を与えられた...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...自分の唄に向つてゐる藝者をその夜の逸物と見たが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それぞれ逸物三匹づつを用意せしめ...
太宰治 「右大臣実朝」
...しかも股間の逸物(いちもつ)まで古風にだらりとふやけていたのである...
太宰治 「ロマネスク」
...アラビア種(だね)の逸物(いちもつ)も将軍の座下に汗すという...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...誠に稀に見る逸物である...
中島敦 「盈虚」
...『独逸物理学』という専門雑誌まで出して...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...南部産八寸(やき)に余る逸物(いちもつ)に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白黒斑で小牛ほどある逸物です...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...歩いても地面(じべた)につかないような逸物なんだぜ!」「どうしてまた犬なんかが僕に要るんです? 僕は猟師じゃありませんよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...世界の隅々を廻って歩いて思いがけない処から思いがけない逸物を掘り出す愉しさは...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...自然淘汰(とうた)の網の目をば第一に脱けて生き残る逸物(いちもつ)と見えた...
山田美妙 「武蔵野」
...はるか対方(むこう)に栗毛(くりげ)の逸物に騎(の)ッてひかえてあったが...
山田美妙 「武蔵野」
...逸物(いちもつ)をよって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...磨墨ほどな逸物は見あたらない...
吉川英治 「源頼朝」
...下された馬がさほどの逸物でなかったら...
吉川英治 「源頼朝」
...野盗が見つけたら見逃しっこない逸物(いちもつ)なのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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