...その性格や素行に常軌を逸するところがあつても...
石川三四郎 「浪」
...すべてこれらは實行的自我を逸する...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...肝腎(かんじん)のいい場面を逸するであろう”これを聞いた提督は...
海野十三 「地球要塞」
...すべて雲の峰なれば須臾(しゅゆ)にして散逸するをつねとす...
谷譲次 「踊る地平線」
...常軌(じょうき)を逸するようになって行ったので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...若しもそれを逸すると...
外村繁 「澪標」
...僕の生きてるうちに返さなければ永久に機会を逸する...
豊島与志雄 「好意」
...普通の漢籍は一箇所に纏める法がないから散逸する...
内藤湖南 「支那目録學」
...二毛作の時期を逸するとかいうような問題は...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...あゝして置いては轉宅の際などに何處へ散逸するかも知れないから...
夏目漱石 「子規の畫」
...一々御答弁を致す機会を逸するかも知れない...
夏目漱石 「田山花袋君に答う」
...小事件を逸するのは古来から歴史家の常に陥(おちい)る弊竇(へいとう)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...常軌を逸するほどであっただけに...
火野葦平 「花と龍」
...基経はいずれも鶫を逸するであろうと...
室生犀星 「姫たちばな」
...「同じく常軌を逸するのなら」とか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...逸する場合が多かったからである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...この機会に自己の地盤なり兵力なりを持たなければ生涯の機を逸するものと深く思っているにちがいない...
吉川英治 「三国志」
...折角の機会を逸するので...
吉川英治 「新書太閤記」
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