...暗黒から脱逸するの途がない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その性格や素行に常軌を逸するところがあつても...
石川三四郎 「浪」
...――時代を超逸するといふのは...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...「言軌を脱し語律を逸する如きあるは惨苦筆舌の及ばざるものあればなり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...独立の機会を逸する事となりがちでありまた店主の方にすれば...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...常軌(じょうき)を逸するようになって行ったので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...かくて教学的精神は発達史的認識の要点を故意に逸するものであり...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...往々常軌を逸する行動あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...僕の生きてるうちに返さなければ永久に機会を逸する...
豊島与志雄 「好意」
...われわれ人間の眼界を逸するあの無窮なるものにのみ順応してる広大なる偶然事は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「三菱経済研究所」なども逸することのできない存在であった...
中井正一 「調査機関」
...彼の名は雪の研究史上に逸することは出来ない...
中谷宇吉郎 「雪」
...ああしておいては転宅の際などにどこへ散逸するかも知れないから...
夏目漱石 「子規の画」
...ランドフスカ夫人の「クラヴサン協奏曲ニ長調」も逸することの出来ないものだろう(ビクターJD一三一六―八)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...人心の常軌を逸する場合でないと...
二葉亭四迷 「平凡」
...「同じく常軌を逸するのなら」とか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...唯の一分間といえども逸することなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この機会に自己の地盤なり兵力なりを持たなければ生涯の機を逸するものと深く思っているにちがいない...
吉川英治 「三国志」
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