...暗黒から脱逸するの途がない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼が物質の集中する時期と散逸する時期とが交互に来ると考えたのはインドにおける静止と発達の両時期の考えを思い出させるものがある...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その性格や素行に常軌を逸するところがあつても...
石川三四郎 「浪」
...肝腎(かんじん)のいい場面を逸するであろう”これを聞いた提督は...
海野十三 「地球要塞」
...「言軌を脱し語律を逸する如きあるは惨苦筆舌の及ばざるものあればなり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...すべて雲の峰なれば須臾(しゅゆ)にして散逸するをつねとす...
谷譲次 「踊る地平線」
...常軌(じょうき)を逸するようになって行ったので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...われわれ人間の眼界を逸するあの無窮なるものにのみ順応してる広大なる偶然事は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...普通の漢籍は一箇所に纏める法がないから散逸する...
内藤湖南 「支那目録學」
...水滴の表面に吸着している空気の分子層の研究を逸することは出来ない...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...円舞曲作品六四ノ三)も逸することの出来ないものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「弦楽四重奏曲(作品一二一)」のクレトリー四重奏団のレコードも逸するわけにいくまい(コロムビアJ七九〇七―九)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...基経はいずれも鶫を逸するであろうと...
室生犀星 「姫たちばな」
...唯の一分間といえども逸することなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...逸する場合が多かったからである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...何となれば千篇も終に一律の外に逸する能はざれば也...
山路愛山 「詩人論」
...逸するな」などと口々にどよめき渡って...
吉川英治 「平の将門」
...結局日本に向う季節風の時期を逸することになってしまった...
和辻哲郎 「鎖国」
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