...馬が奔逸する直前に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...偶然は性格を逸する...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...若しもそれを逸すると...
外村繁 「澪標」
...やがて意識は宙空に散逸する...
豊島与志雄 「秦の出発」
...われわれ人間の眼界を逸するあの無窮なるものにのみ順応してる広大なる偶然事は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...水滴の表面に吸着している空気の分子層の研究を逸することは出来ない...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...反動は正動よりも常規(じょうき)を逸する...
夏目漱石 「教育と文芸」
...あゝして置いては轉宅の際などに何處へ散逸するかも知れないから...
夏目漱石 「子規の畫」
...円舞曲作品六四ノ三)も逸することの出来ないものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「弦楽四重奏曲(作品一二一)」のクレトリー四重奏団のレコードも逸するわけにいくまい(コロムビアJ七九〇七―九)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...機會を逸するな...
萩原朔太郎 「宿命」
...基経はいずれも鶫を逸するであろうと...
室生犀星 「姫たちばな」
...唯の一分間といえども逸することなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...逸する場合が多かったからである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...この機会に自己の地盤なり兵力なりを持たなければ生涯の機を逸するものと深く思っているにちがいない...
吉川英治 「三国志」
...折角の機会を逸するので...
吉川英治 「新書太閤記」
...この先生の名は逸することのできないものである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...結局日本に向う季節風の時期を逸することになってしまった...
和辻哲郎 「鎖国」
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