...彼が物質の集中する時期と散逸する時期とが交互に来ると考えたのはインドにおける静止と発達の両時期の考えを思い出させるものがある...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...常軌(じょうき)を逸するようになって行ったので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...往々常軌を逸する行動あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...僕の生きてるうちに返さなければ永久に機会を逸する...
豊島与志雄 「好意」
...人間の性格を視野の外に逸するのは...
豊島与志雄 「性格を求む」
...範囲の外まで逸することである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二毛作の時期を逸するとかいうような問題は...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...ああしておいては転宅の際などにどこへ散逸するかも知れないから...
夏目漱石 「子規の画」
...常識圏外に逸する事なく...
新渡戸稲造 「教育の最大目的」
...ランドフスカ夫人の「クラヴサン協奏曲ニ長調」も逸することの出来ないものだろう(ビクターJD一三一六―八)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「弦楽四重奏曲(作品一二一)」のクレトリー四重奏団のレコードも逸するわけにいくまい(コロムビアJ七九〇七―九)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...常軌を逸するほどであっただけに...
火野葦平 「花と龍」
...基経はいずれも鶫を逸するであろうと...
室生犀星 「姫たちばな」
...まったく同じく常軌を逸するのなら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「同じく常軌を逸するのなら」とか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほとんど逸することがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この先生の名は逸することのできないものである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...或はそれらの人々を待つために丁度よいモンスーンを逸するか...
和辻哲郎 「鎖国」
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