...彼が物質の集中する時期と散逸する時期とが交互に来ると考えたのはインドにおける静止と発達の両時期の考えを思い出させるものがある...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...馬が奔逸する直前に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「言軌を脱し語律を逸する如きあるは惨苦筆舌の及ばざるものあればなり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...独立の機会を逸する事となりがちでありまた店主の方にすれば...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...すべて雲の峰なれば須臾(しゅゆ)にして散逸するをつねとす...
谷譲次 「踊る地平線」
...僕の生きてるうちに返さなければ永久に機会を逸する...
豊島与志雄 「好意」
...やがて意識は宙空に散逸する...
豊島与志雄 「秦の出発」
...普通の漢籍は一箇所に纏める法がないから散逸する...
内藤湖南 「支那目録學」
...あゝして置いては轉宅の際などに何處へ散逸するかも知れないから...
夏目漱石 「子規の畫」
...『十人の罪人を逸するとも...
浜尾四郎 「正義」
...彼において多くのものを逸することになるだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ますますそのつかまえようとするものを逸することになるのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「同じく常軌を逸するのなら」とか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...唯の一分間といえども逸することなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...逸する場合が多かったからである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...何となれば千篇も終に一律の外に逸する能はざれば也...
山路愛山 「詩人論」
...この先生の名は逸することのできないものである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...結局日本に向う季節風の時期を逸することになってしまった...
和辻哲郎 「鎖国」
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