...その点から云えば近頃能楽が朝日会館や公会堂へ進出するのは...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...年来東京へ進出することを念願としていたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...キュウシュウ地方にはまだ進出することはできなかった...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...(支那の学問に追従する学問では支那に進出する資格はなく...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...しかし乙はその自由のためにかえって甲の先をくぐって積極的に進出する事もあるし...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...生活を求めて気軽に進出するのだった...
徳田秋声 「縮図」
...こうやってフロイト精神分析学は社会心理学――特にここでは群衆心理学――の領域へと進出する(フロイト主義による社会心理学一般に就いては二に於て述べた)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...森林から進出するのにプランスノアの下手(しもて)からよりもフリシュモンの上手(かみて)からすることを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...住民が他国へ進出する機縁となる...
中里介山 「大菩薩峠」
...近時は科学芸術方面にも進出する者が多いとのことで...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...けれども南東へ約六十五キロ進出するから...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...そのような女性の最も多く進出する処は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そこが中原(ちゅうげん)へ進出する段階だからである...
吉川英治 「新書太閤記」
...御坊塚へ進出する直前まで...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし、都市建設のすがたをもって、人智と人力が、進出する時、そこの自然は、極端にまで無視されてゆく...
吉川英治 「新書太閤記」
...近代ヨーロッパが中世の閉鎖性を破って外に進出するという傾向を最も直観的に示しているものであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
...数千の戦舟に取巻かれた堤道を進出するという困難が取除かれたからである...
和辻哲郎 「鎖国」
...彼は新しい生活に進出することができるでしょう...
和辻哲郎 「土下座」
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