...さうしてこの途を進むことによつてトルストイの理解するを得なかつた若干の事物を理解し得るやうになることを信じてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...暫らくの間船は事もなげに進路を取つて進むやうに見えた...
有島武郎 「潮霧」
...進むに隨つて、山と山との間、少しづゝ開け、碓氷川も漸く大也...
大町桂月 「碓氷峠」
...バスは山路をのぼつて北に進む...
太宰治 「津軽」
...滋幹が一句を唱え終るのを待って次に進むようにしたが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...これがもう一歩進むと立派な精神病になるのだが幸いにそこまでにはならない...
寺田寅彦 「春六題」
...軍勢進む足もとに響は起る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...是れ本黨自ら衰亡に進むの凖備のみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...あるいは夕風を孕(はら)んで進む荷船(にぶね)の帆を染めて...
永井荷風 「日和下駄」
...竜之助の進むことも五分...
中里介山 「大菩薩峠」
...先へ進むことにした...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...その方向に着々と進むなどということは...
中谷宇吉郎 「私の履歴書」
...妹の世話になって居ますが――」八五郎は語り進むのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...飢えた子供の胃のレントゲン絵にまで照入するこゝに機械の哲学者がある―――たしかに彼は巧みな限りにおいて危う気なく進むだがわたしらをして提議せしめよ―――現実を後にでなく前に置こう!前方をして常にかちうべき真実の生産であらしめよ!...
槇村浩 「大江満雄に」
...草原を分け進むのでした...
槇本楠郎 「原つぱの子供会」
...大勢町を行くに紛れ込んで王宮らしい家に到り進むと...
南方熊楠 「十二支考」
...併し段々九州に於ける古窯跡の発掘が進むにつれ...
柳宗悦 「京都の朝市」
...輜重は軍と共に進むけれども...
山本周五郎 「城を守る者」
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