...知覺の世界に就いて抽象の歩を進むれば自然に價値の世界に到達すると云ふ一元的信念に基くの抽象である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...諸君は諸君の詩に関する智識の日に/\進むと共に...
石川啄木 「弓町より」
...一歩でも半歩でも絶えず前へ進むところに芸術にたずさわるもののよろこびがある...
伊丹万作 「映画と民族性」
...これはこれはと足を進むるに...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...腰をおとして一足一足すり足でむらなく進むが...
高村光太郎 「能の彫刻美」
... 180波浪を越して其舟の躍り進むを警めよ』173 共に呼格...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...心して進むよう何分の御指導を煩わし度...
豊島与志雄 「反抗」
...自分も敢(あえ)て進むことをせずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...大きく云えば現代の文明は完全な人間を日に日に片輪者に打崩(うちくず)しつつ進むのだと評しても差支ないのであります...
夏目漱石 「道楽と職業」
...四日目から三日目に進むは翻がえす手を故(もと)に還(かえ)す間と見えて...
夏目漱石 「幻影の盾」
...直線距離を進むんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...事件の進行が早く、劇的に進むので、アイダは困惑し、途方に暮れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...解剖室の入口から少し外れて傍の方へ――其のまゝ眞ツ直に進むだら...
三島霜川 「解剖室」
...歴史がそこまで進む過程は実に単純でなく...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...食は進む位だ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...これらの覚書(おぼえがき)類は時の進むとともに...
柳田国男 「山の人生」
...暴れ若葉九龍の波尖とがる船が左右に揺れつつ進むので頭が朦朧となって筆進まず...
横光利一 「欧洲紀行」
...舟の進むのとは逆に向いて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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